ニコン「Z 7」を実際に触ってみました。


DSC_0044.JPG
<この記事の目次>
  1. はじめに
  2. 4575万画素は、とにかく凄い解像度
  3. 高画素機だけど軽量。ミラーレスの恩恵って凄いです
  4. 被写体がクリアに、しっかり見える電子ビューファインダー
  5. 約5段分。5軸の強力なボディ内手振れ補正!
  6. 編集後記

はじめに


 2018年8月。新マウントを採用したフルサイズミラーレスカメラがニコンから発表されました。

 新マウントに付けられた名前は”Z マウント”で、今回発表されたZ 7、Z 6はニコンが新しいマウントを持って送り出す
 最新のミラーレスカメラとなっています。

 これまでのニコン一眼レフといえば1959年発売のNikonFから始まった「Fマウント」を採用していました。
フィルムからデジタルに変わっても、Fマウントは受け継がれ“不変のFマウント”とも呼ばれ、多くの銘玉を生み出してきました。

 フルサイズミラーレスの発表にあたり、新しいマウントの採用。これはニコンにとって大きな英断だったと思います。

 同時に発表があったレンズのロードマップには「NIKKOR Z 58mm F0.95 S Noct」があり、ニコンユーザーとしてはとてもワクワクしましたZマウントの今後にとても期待しています。

 今回は編集長に「Z 7が使えないならもう他の記事は書かない!1回だけお願い!」という筆者の願いが無事に叶い、ルンルンで撮影しました。


4575万画素は、とにかく凄い解像度


DSC_0090(2).jpg
■使用レンズ:NIKKKOR Z 24-70 F2.8 S
1/250秒 F8 ISO100


 Z 7はZマウントの高画素機として発表されました。
 ニコンの高画素機と聞くとD800番台のシリーズを思い浮かべるのですが、Z 7の画素数はD800番台で最新モデルのD850と同じく、約4575万画素。2019年5月13日現在でニコン最高画質の画素数を誇っています。

 同時に発表されたZ 6が2450万画素ですから、棲み分けとしては、圧倒的な画素数で豊かな描写力を持つモデルがZ 7、画素数が抑えめなものの動画性能やISO感度の上限、連写性能などバランスを良くしたオールラウンダーモデルがZ 6というところでしょうか。

 その最高画質はどのようなものかと言えば、撮影後モニターで表示された画像を見てあまりの鮮明さに思わず「いや~凄いな~」とため息が出てしまうほどの描写です。

 作例の写真は「NIKKOR Z 24-70 S F2.8」で、絞りはF値開放で撮影した一枚なんですが、実はこの写真・・・トリミングをしているんです。もちろん高性能なレンズですが、その高性能なレンズの性能をしっかり引き出しているなと思います。ピントが合っている幹の部分はもちろん、周囲に落ちている枝や葉、シャドー部を見てもしっかりと描写していてさすがだなと思います。

高画素機だけど軽量。ミラーレスの恩恵って凄いです


DSC_0072.JPG
■使用レンズ:NIKKKOR Z 24-70 F2.8 S
1/500秒 F2.8 ISO100

 筆者は現在ニコンD750を使用しているのですが、購入の際は中古のD800Eと検討していました。

 D750の決め手になったのは重量とサイズで、「小さく軽いD750のほうが楽になる」で選んだ過去があります。それからD800番台は大きく重いが、超高解像度のカメラという印象を勝手に抱いていました。

 片頭痛持ちで、首や肩に負荷がかかると頭が痛くなる筆者。負荷を減らすため、重い機材の場合はなるべくバッグにしまうのですが、Z 7は性能を考えれば首から下げていても苦痛に感じない重さだと思いました。

 Z 7での撮影はとても楽しく、すぐお腹が減ってしまった時に屋台のたこ焼き屋さんを発見。並んでいる時、ふと右前を見た時に見つけたワンちゃんを撮影したものです。

 実はこの写真を撮影した後にすぐ離れてしまったワンちゃん。首から下げていたのでたまたま撮影することに成功しましたが、バッグの中にしまっていたら間に合わずに撮れなかったと思います。(可愛かったな~)

被写体がクリアに、しっかり見える電子ビューファインダー


DSC_0250.JPG
■使用レンズ:NIKKKOR Z 24-70 F4 S
1/125秒 F6.3 ISO250

 Z 7のファインダーは倍率が約0.8倍の電子ビューファインダーを使用しています。電子ビューファインダーと聞くと「使いこなせるか不安・・・」や「ラグがある?」、「チカチカしそう・・・」など使用感の部分で心配で一眼レフからミラーレスカメラへ移行するか悩む方も多いかと思います。

 ファインダーを実際に覗いてみると、まるで光学式ファインダーのように被写体がクリアに見えました。
 電源オフの状態で覗いた状態では見ることができませんし、電源オフの状態から電源を付けた後のわずかな時間は、一瞬暗い場合もありますがすぐに切り替わり、問題なく撮影できました。

 むしろ暗所での撮影時や逆光時での撮影時では、撮影設定に合わせてファインダー内の明るさが変わるので見やすいと感じましたし、水準器をファインダー内に表示すれば風景や建物の撮影時に水平が確認しやすく、とても便利だなと思いました。

 Z 6も同じ369万ドットのビューファインダーを搭載しており、ニコンが”ファインダーを覗いて写真を撮ること”にこだわりを持っているんだと実感しました。

約5段分。5軸の強力なボディ内手振れ補正!


DSC_0056.JPG
■使用レンズ:NIKKKOR Z 24-70 F4 S
1秒 F10 ISO320

 Z 7はニコンでレンズ交換式カメラにおいて初となる、ボディ内手振れ補正約(5段分※、5軸)を搭載しています。(ニコン公式HPより:NIKKOR Z 24-70F4S装着時)

 これまでニコンはレンズ内に手振れ補正を搭載していましたが、「ついにニコンもボディ内に手振れ補正を入れた!?」と最初は驚きました。

 実際に試してみたくなり夜の新宿へ向かいました。広角側24mmでシャッタースピードは1秒で撮影しましたが、右側にあるお店の電飾を確認し、ブレなく撮影ができました。

 他にもボディ内手振れ補正の恩恵は大きいです。それは、Zレンズと比べて効果は薄まってしまうものの、別売の「マウントアダプター・FTZ」を介せば、手振れ補正がついていないFマウントレンズでも手振れ補正の恩恵を受けられることです。(ニコン公式HPより)

 筆者はニコンFマウントレンズで現在使用しているレンズは手振れ補正機構(VR)を搭載していない単焦点レンズを多く使用しているので、手振れによるミスショットが減らせられるのでこれはすごく助かると思いました。

 普通の交差点でもスローシャッターで撮ると、肉眼ではできない表現をするので面白いですよね。どんどん試してみたくなります。

撮影後記


 発表直後、ソニーからすでに発売されていたα7RIIIやα7IIIと比較され、XQDカードのシングルスロットであることや瞳AFがついていないことから、ユーザーからは「どうなの?」と思った方もいらっしゃったかもしれません。

 しかし、瞳AFは5月のファームウェアアップデートで実装されるとのことで、アップデートで進化するのはミラーレスカメラならではだなと思いました。

 実際に触ってみて、特に操作性の高さを感じました。例えば、iメニュー機能。筆者が現在使用しているD750にも搭載されていますが、独立したボタンの数が多く使用頻度はかなり低いです。

 Z 7のiメニューはジョイスティックの下にあり押しやすく、よく使う設定項目を自由にカスタマイズができます。さらにファインダー内にも表示されるので、撮影中ファインダーから目を離す機会を減らすことができるため快適に撮影ができました。

 加えてグリップがしっかりしていて握りやすかったり、Menuが分かりやすかったり・・と、Z 7はスペックカタログにない操作性の良さもあり、そこが魅力でもあると思います。

PS:撮った写真を見返すと「良いカメラだったな~」と未練がましく、別れを惜しんでいました。