【ファミリーフォト】ニコンD5500・D5600を使った撮影テクニック Vol.2

水咲奈々

ファミリーフォト見出し画像

はじめに

 

この連載では、自身も7歳のやんちゃ盛りの息子を持つ写真家・水咲奈々が、ニコンD5500・D5600を使ってファミリーフォトを撮る方法をレクチャーします。これからお子さんや家族の写真を撮ろうと思っている初心者の方、動き回る子供を相手にいつも記念的な写真しか撮れない方、笑顔でピースの子供写真にマンネリを感じている方、家族の想い出を彩る素敵な写真が撮れるようにお手伝いします!

 Vol.2は動き回る子どもを撮るための5つの設定についてご紹介します!

設定1:撮影モードはシャッター優先オートで!

ファミリーフォト①

■使用機材:ニコンD5600
■撮影環境:ISO1000 F7.1 1/1000

 カメラの上部にある「撮影モードダイヤル」を「S」マークに合わせましょう。これで、「シャッター優先オート」で撮影するモードになります。このモードは、シャッタースピードを自分で決めると、絞りの数値はカメラが自動的に決めてくれます。シャッタースピードを速くすることで、動いている子供を写し止めることができます。写真が暗くなってしまう場合は、適宜ISO感度を上げるか、「感度自動制御」を「する」に設定して、ISOオートで撮影しましょう。

設定2:シャッタースピードは1/500秒前後がオススメ

ファミリーフォト②

■使用機材:ニコンD5500
■撮影環境:ISO100 F5 1/500

 動いている子供なら1/250~1/500秒くらい、自転車や乗り物に乗っている子供も1/1000秒までシャッタースピードを速くすれば、写し止めることができます。子供がブレて写ってしまったら、それはシャッタースピードが遅いということなので、少しずつ速くして、写し止まる数値にしましょう。
 また、自分がカメラをしっかりと握れていなかったり、一緒に走っている体の揺れが激しいと、どんなに速いシャッタースピードでも、しっかりと写し止めることはできません。まずは自分がしっかりとカメラをホールドして、意地でも揺らさないぞ!という気持ちで撮影しましょう。

設定3:じっとしていない子供にもピントを合わせ続けてくれるフォーカスモードにする

ファミリーフォト③

■使用機材:ニコンD5600
■撮影環境:ISO400 F5.6 1/800

 背面のタッチパネルか「i」ボタンを押して、インフォ画面からオートフォーカスモードを「AF-C」にします。これは、コンティニュアスAFサーボといって、動いている被写体を撮影するのに向いているモードです。シャッターボタンを半押ししている間は、構図の中から被写体がいなくならない限り、動いている被写体にピントを合わせ続けてくれます。

設定4:動きモノが苦手でもお勧めのAFエリアモード

ファミリーフォト見出し画像

■使用機材:ニコンD5600
■撮影環境:ISO800 F11 1/800

 普段、動いている被写体を撮影していない方は、動き回る子供の撮影に苦手意識を持たれていると思います。そんなときの強い味方が、D5500、D5600に搭載されている「3D-トラッキング」というAFエリアモードです。このモードは、カメラに搭載されているピントを合わせる四角い枠(=フォーカスポイント)すべてを使って、動いている子供にピントを合わせ続けてくれます。

設定5:連写で決定的瞬間をキャッチ!

写真並び.jpg
 レリーズモードは、シャッターボタンを押している間は連続して撮影をしてくれる「高速連続撮影」に設定しましょう。ワンシャッター入魂もいいのですが、動き続けている子供は予測不可能な動きをすることがありますので、シャッターチャンスを逃さない連写がお勧めです。あとは、子供が動き回っている間はカメラを下ろさずに追いかけ続け、向かいそうな方向に先回りして正面の顔を捉えられるように、撮る側の私たちがフットワークを軽くしましょう!

最後に:お勧めのレンズ

ニコン AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR

ニコン AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR


 通常は、キットレンズの標準ズームレンズ「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」(写真:左)がコンパクトで扱いやすいです。運動会や、子供に気が付かれないで自然な表情を撮りたいときは、ダブルズームキットの「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」(写真:右)が活躍してくれます。このD5600のキットレンズはステッピングモーター搭載なので、ピント合わせが静かで素早いのが特徴です。

関連記事

人気記事