カメラのお手入れ方法とは?|写真家に教わる初心者向け簡単テクニック!

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はじめに


 新型コロナウィルスの影響でなかなか遠出ができない状況が続いています。庭やベランダでの小物・マクロ撮影や、散歩の時にちょっとしたスナップショットを撮るなど、皆さん思い思いに写真撮影を楽しんでいることでしょう。外出しない「ステイ・ホーム」のときは何をしていますか?スマートフォンやパソコンで写真、カメラ関連のウェブサイトを見ることや、YouTubeでフォトグラファーの動画コンテンツを見るのもいいでしょう。

 この機会に機材の簡単なメンテナンスをするのはいかがでしょう?今使っている愛用のカメラをじっくりと観察してみてください。レンズが汚れていたり、液晶ディスプレイに指紋がべったり付着していたり、ファインダーのところにホコリが付いていたりしませんか?

 というわけで、今回は「初心者向け・カメラとレンズのカンタンお手入れ」をお伝えいたします。ササっと愛機をカンタンにお手入れして、気持ちよく撮影できるようにしましょう!
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用意するもの


 今回は初心者向けですので、リーズナブルでカンタンなものでいきましょう。どれもキタムラ店頭やキタムラのネットショップで購入できるものです。

・ブロワー
・レンズクリーニングペーパー
・トレシー

 あとはタオル、わりばし、つまようじ、があると何かと便利ですよ。

 また、他にもメンテナンス用品がいろいろと販売されていますが、センサークリーニングなど難しいメンテナンスはキタムラのお役立ちサービスがありますので、後ほどご紹介します。

ブロワー



 空気の力でホコリを吹き飛ばすシリコンでできた用品です。手で握って圧力で空気を吹き出させ、そのパワーでシュッ!と細かい汚れにサヨナラできます。エアゾール式のものもありますが、威力の調整が難しいのと、近づけすぎるとガスが付着してしまうのが難点です。シリコン製ブロワーが初心者にはオススメです。さまざまな種類のものがあるので、手にあった大きさのもの、好きなカラーのものなど自分にマッチした製品を選びましょう。
ブロワー

クリーニングペーパー



 レンズやファインダー接眼部などを拭く、アルコールなどの薬剤を染み込ませた専用のクリーニングペーパーです。ペーパー単体とレンズクリーニング液単体を組み合わせて使うものもありますが、薬剤を適量染み込ませるのが難しく拭きむらができたりするので、初心者はあらかじめ薬剤を染み込ませた製品を使うのがベターでしょう。

 1枚1枚が個別包装されたタイプなら開封後に薬剤が蒸発する心配もありません。枚数や大きさに応じて各社から製品が出ていますので、お使いの機種に合わせてチョイスしましょう。
クリーニングペーパー

トレシー



 レンズ表面や液晶ディスプレイをキレイに仕上げで拭き取れるクロスです。東レとハクバの共同企画商品で、サイズとカラーが豊富に揃っています。

 2ミクロンの厚手マイクロファイバーでできており、拭くだけでホコリだけでなく、水分、油膜汚れを取り除くことができます。丈夫な長繊維を採用しているため糸くずが出にくく、洗って何回も繰り返し使用できるので、カメラバッグにも常時入れておくと役立つことでしょう。スマホのディスプレイを拭くのにも最適ですよ。
トレシー

カンタンお手入れのやり方


 メンテナンスの前に傷や凹みがないか現状をよくチェックしましょう。ぶつけていないか、濡れていないかなどを点検します。
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 一通り外観を確認したら、ブロワーでホコリを吹き飛ばします。可動部分にはホコリが溜まりやすいので、重点的にブロワーで吹くことが大切です。
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 その際にはシャッタースピードダイヤルや液晶ディスプレイ、ピントリング、絞りリングなど、きちんとスムーズに動くかどうかも確認しましょう。もし動作に不具合があったら、キタムラの店頭やメーカーのサービスセンターに持ち込んで修理を依頼しましょう。
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 ブロワーで吹くときに、脱着可能なパーツがあったら外すといいでしょう。ホットシュー部分はボディ上面にあるためホコリが溜まりやすいです。シューカーバーがある場合は外して清掃しましょう。
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 バッテリーやメモリーカードもボディから外し、スロットの奥や接点部分にホコリが残らないようにブロワーで吹きます。三脚穴にも何か入っていないかチェックを忘れずに。
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 ホコリを取りのぞいたらトレシーで拭き上げましょう。もし海辺で使用した場合は、濡らしたタオルを絞ったもので、塩分を拭き取りましょう。波をかぶった・海に浸かってしまった場合は、速やかにキタムラの店頭や、メーカーのサービスセンターに持ち込んで点検・修理を依頼しましょう。
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 次はクリーニングペーパーの出番です。液晶ディスプレイをそっと拭きましょう。中央から四隅に向かって、指紋や油汚れを落とします。クリーニングペーパーはアルコールを含んでいるので、時間をかけていると揮発してしまいます。手際よく汚れを取りのぞきます。
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 お使いのカメラにEVF(電子式ビューファインダー)が搭載されている場合は、その接眼部もクリーニングペーパーでキレイにしましょう。アイカップが脱着できる場合は外してカメラボディ側を拭き上げましょう。アイカップにガラスが装着されている場合はその表面、裏面ともにブロワーをかけたあとクリーニングペーパーで拭きましょう。
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 次はレンズをキレイにしましょう。こちらもカメラボディと同様にまずは外観をチェックです。傷や損傷がないかを確認します。またレンズは稼働部分が大きいので、ピントリング、ズームリング、絞りリングなどが確実にスムーズに動くか、しっかりと止まるかなどをチェックしましょう。
 ピントリング、ズームリングはレンズが一番繰り出した状態にし、ブロワーでホコリを飛ばした後トレシー、そしてクリーニングペーパーでキレイにしましょう。
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 次はレンズ部分のお手入れです。フィルターを装着している場合は外します。まずは被写体に向ける「前玉(まえだま)」からキレイにしましょう。これもブロワーでホコリをまず吹き飛ばします。もしホコリが残っていた場合、クリーニングペーパーで拭いて傷をつけてしまう恐れがあるからです。
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 次にボディ側の「後玉(あとだま)」を前玉と同様にキレイにしましょう。後玉はレンズの光を集める重要な部分ですので、慎重にホコリなど異物を吹き飛ばしましょう。
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 今度はレンズの前玉、後玉をクリーニングペーパーで拭き上げます。クリーニングペーパーを指先に巻き、レンズの中心部からゆっくりと円を描きながら外側に向かって拭いていきます。あまり力を入れず、優しくレンズの表面を撫でていくようにしましょう。クリーニングペーパーのアルコール薬剤が拭きむらとして残らないように、慎重に円形に拭いていくことが大事です。

 前玉が済んだら後玉も同様に仕上げます。もし後玉部分に指が入らない場合は、クリーニングペーパーを割り箸に巻き付けてそっと慎重に拭きましょう。仕上げにトレシーでレンズを拭いて終了です。
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 オートフォーカスレンズには後玉周辺にボディと様々なやりとりをするため「電子接点」があります。ここが汚れると動作不良の原因になりますので、この電子接点もクリーニングペーパーで軽く汚れを落としておくといいでしょう。
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 また、最新のレンズには距離や絞り値などを液晶などで表示するものもあります。その表示窓もクリーニングペーパーで拭くのがオススメです。クリーニングペーパーはあらゆる部分をキレイにできるのでカメラバッグに常備しておきましょう。1枚を使い回しせず、レンズなら前玉を拭いたら後玉は新しい1枚を使用するなどが望ましいです。
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 フィルターの表面と裏面もレンズと同様にお手入れし、レンズフードも脱着がスムーズにいくかチェックし、ラバー部分の汚れはクリーニングペーパーで拭き上げましょう。ロック付きのレンズフードはしっかりとロック機構が動作する確認しておきましょう。
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 三脚座を備えるレンズも手入れしっかりと行いましょう。三脚座を外せる場合はレンズから取り外し、接合部のホコリをブロワーで吹き飛ばしましょう。スムーズに縦位置と横位置が切り替えられるか動きを確認することも忘れずに。ネジが確実にレンズを止められるかもチェックしておきましょう。
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イメージセンサー


 デジタルカメラで空を撮影した時などに「黒い点」が写り込んでしまうことはありませんか?それはイメージセンサーにホコリが付着しているのです。この場合はレンズをカメラボディから外して、イメージセンサーをブロワーで吹くことでホコリを取りのぞくことができます。

 イメージセンサーはデジタルカメラの中で最も重要なパーツなので、ブロワーで触れぬように慎重に作業しましょう。
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 しかし、中にはガンコなホコリの場合があります。ブロワーでいくら吹いても落ちないホコリは、油分を含んでいることが多く、エアーの力では落とせないケースが多いです。市販のメンテナンス用具で「センサークリーニングキット」もありますが、初心者にはあまりオススメできません。前述のようにイメージセンサーは最も高価で重要なパーツだからです。もし傷つけてしまったら取り返しが付きません。

 そんな時はカメラのキタムラの「カメラメンテナンスサービス」を利用してみましょう!
 今までご紹介したカメラボディ、レンズのクリーニングから、イメージセンサークリーニングまで多岐に渡ってあなたのカメラをキレイに、メンテナンスしてくれます。詳細はこちらを参照してください。

最後に


 ざっと簡単な初心者向けのカメラ、レンズメンテナンス方法をお伝えしましたが、使用方法に不安がある・用具を揃えるのが大変、という人はカメラのキタムラの「カメラメンテナンスサービス」を試してみてはいかがでしょうか。

 プロのメンテナンス・テクニックを実際に間近で確認してから自分でお手入れをはじてみるのもいいでしょう。それでは楽しいフォトライフを!