ベルボン UT-3AR レビュー|このトラベル三脚は軽量だけが凄さじゃない!

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ベルボン UT-3AR|トラベル三脚とは?


 今回は、ベルボンより2019年3月に発売した三脚「UT-3AR」についてレビューして行きます。ベルボンは、BCN AWARD※2020の三脚・一脚部門で堂々の最優秀賞を獲得しており、その中でもUT-3ARは、2019年で多くのユーザーに購入された三脚です。

 UT-3ARのUTという頭文字はウルトレックシリーズのことで、

トレッキングやツーリングなど、荷物を限界までコンパクトにしたい場合に最適。驚異の伸縮比による圧倒的な収納性が自慢です。



 といった高伸縮比三脚であることを指します。

 そんなウルトレックシリーズに属するUT-3ARは、

ミラーレスカメラに最適な軽量さとコンパクトさを実現した、気軽に撮影へ持ち出しやすいウルトレックシリーズ最軽量モデル。



 と訴求されており、推奨積載質量1.5kgということもあって、ミラーレスカメラユーザーをターゲットとしたトラベル三脚です。

トラベル三脚とは?


 レビューを進める前に、気になった点があります。様々な三脚がある中で、そもそも「トラベル三脚」とは一体どのような物を指すのでしょうか。実際に発売元のベルボンさんに聞いてみました。

ベルボンではトラベル三脚を、軽量・コンパクトで、足が反転する短い三脚としています。
飛行機の機内持ち込みが可能なサイズであることが多いことから、携帯性を重視した旅行向きの三脚です。

■インタビュー:ベルボンご担当者


 確かに、コンパクトな三脚はかさばりにくく、旅行や登山などの移動が長い時・なるべく荷物を軽くしたい時に、大変便利です。
 ただ、筆者がトラベル三脚に抱いていた正直なイメージは、「軽い分、踏ん張りが心配」といった、ややネガティブなものでした。
 そんなイメージを、ベルボンUT-3ARは良い意味で覆してくれました。実際にお借りし、レビューをしている間に惚れ込んでしまい、プライベートで購入に至った本製品を、様々な角度からレビューしました。

※BCN AWARD:全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した「BCNランキング」に基づき、パソコン関連・デジタル家電関連製品の年間(1月~12月)販売台数第1位のベンダーの功績を讃える賞。(引用:BCN AWARD についてhttps://www.bcnaward.jp/award/about/

ベルボン UT-3ARのスペック・外観



 まずここでは、ベルボン UT-3ARの外観・スペックについて掲載します。

ベルボン UT-3ARのスペック



 主なスペックは以下の通りです。

●全高(EV含む):1355mm
●全高(EV含まず):1182mm
●エレベータースライド:173mm
●縮長:295mm
●脚径21/18.2/15.4/12.6/9.8mm
●段数:5段
●質量:786g
●推奨積載質量:1500g
●クイックシュー:QB-3AS
●付属品:専用ケース・カラビナ・使いこなしテクニックガイド

ベルボン UT-3ARの外観・付属品紹介


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■最小サイズに折りたたまれたUT-3AR


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■RICOH GRIIと比較


 最小サイズに折りたたむと、その長さは何と29.5cm!A4サイズに収まるコンパクトさは、スーツケースやバックパックにすっぽり入ります。
GRIIと比較してみました。横に並べればなお小ささが分かりますね。

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■付属品は専用ケースだけでなく、アルカスイスのクイックシューやカラビナなど


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■カラビナ使用イメージ


 三脚以外にもケースやカラビナ、専用の使いこなしテクニックガイドまで付属!
カラビナは付属バッグの吊り掛けや三脚を安定させるために重荷などを掛ける使用シーンを想定しています。

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■アルカスイスプレートと自由雲台


 雲台には自由雲台を採用。様々な角度での撮影にノブひとつで臨機応変に対応できます。またアルカスイスプレートを使用し、カメラの着脱が簡単にできます。筆者もそうですが、L字プレートなどで規格を統一しているユーザーからすると、アルカスイスの自由雲台は大変ありがたいですよね。

.ベルボン UT-3ARの特徴・使用シーン



様々な魅力が詰まったベルボンのUT-3ARですが、ここでは特徴と想定される使用シーンをお伝え致します。

最大の特徴「伸縮率」


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 トラベル三脚と呼ばれる理由の一つである伸縮の幅ですが、高さ36cm(縮長295mm)〜全高135cm(EV含む)の約1m差となっております。驚愕の伸縮率4.6倍です。
 脚は5段伸縮ということで、様々なシーンで大きさを変えて使用できるものとなっております。

 故に持ち運びが便利なだけでなく、しっかり撮影状況に応じて高さ調節ができます。

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 作例は北海道の美英にありますクリスマスツリーの木です。
 富士フイルムのX-T3にXF16-55mmF2.8 R LM WRの約1200gのカメラを使用して撮影しましたが、雪が積もる足元の環境に関係なくしっかり固定できて感動しました。ミラーレスカメラに大三元レンズをつける範疇は、環境を問わず耐えうる構造だと感じました。

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■X-T3+XF16-55mmF2.8 R LM WRをUT-3ARに装着した図



想定される使用シーン



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 使用が想定されるシーンは、何と言っても「旅行用」です。電車移動や登山撮影の際はなるべく荷物を軽く、でもしっかりした三脚を持ち運びしたいですよね。

 実際に筆者が北海道に旅行した際、カメラリュックに忍ばせて様々な撮影スポットにこの三脚を持ち出しましたが、重さのストレスを感じることはありませんでした。
 一緒に行動した知人も三脚を持ち運んでいましたが、トラベル三脚に興味津々。要所で貸してあげることもありましたが、「…これでなんら問題ないじゃないか」と嘆いていました。
 それくらい、見た目よりも安定感・信頼感のあるしっかりとした作りになっていると言うことですね。

最後に


 ベルボン UT-3ARは前述の通り、きめ細かな機能を余すことなく詰め込んだことで、三脚を旅行先へ気軽に持ち出すモチベーションに繋がりますよね。

三脚が重たくて旅行には持って行かない…
トラベル三脚は撮影用には不安…

 そんなお悩みをお持ちの方がいらっしゃれば、ぜひ一度触ってみて下さい。撮影の幅が一気に広がりますよ!

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■UT-3ARで星も撮影してみました。風が強い環境下でもしっかりカメラを支えてくれたので、ブレも少なく撮影できました。



■本記事の作例は全て緊急事態宣言発令前に撮影されたものになります