ソニー α7S III | 先行展示での映像や実機作例をご紹介

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はじめに


 2020年7月29日にソニーからついに、α7S III が発表になりました。前機種のα7SIIが登場してから約5年の歳月が経過しましたが、今回飛躍的な進化を遂げて満を持しての登場となりました。

 新開発の有効画素数約1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーと新画像処理エンジンを搭載。拡張最高ISO感度409600の進化に加えて、今まで大型のシネマカメラでしかできなかった映像表現がフルサイズのミラーレスカメラで出来るようになっています。

 前機種のα7S IIでは暗所での野鳥、ポートレート、乗り物を静止画及び動画で撮影される方が数多くいらっしゃるかと思いますが、α7S III においてもそれらを撮影される方へのニーズをしっかりと満たす仕上がりになっているのを感じます。それに加えて4:2:2 10bit、4K/120Pでの美しく滑らかなスローモーションでの撮影や、放熱構造により4K/60Pで約60分間動画を撮り続ける事が出来ること、歩きながらの動画撮影時にジンバル無しでもブレを強力に抑えるアクティブモードなどにより、シネマルックな映像表現を一人で行うことも可能にしています。静止画中心に動画撮影される方にとっても、映像表現を追い求めてきたビデオグラファーにとっても全く新しい映像表現を可能にする1台になっているのではないでしょうか。

 ソニーストア銀座で先行展示が行われていましたので、早速実機を触ってきました。その時撮影した映像や実機での作例を交えてα7S III をご紹介させて頂きます。

※先行展示で展示されているα7S III の実機はサンプル品の為外観が変更になる事もございますのでご了承ください。

外観と操作性について


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 バッテリーが大容量になり大きくなった事で前機種に比べてボディーも大きくなりましたが、その分グリップが深くなっている為しっかりと握ることができ、私の手では小指までしっかりと力を入れて握る事ができるので好印象でした。グリップをしっかり握れてカメラを構える事が出来るので重さは全く気になりませんでした。

外寸と質量
α7S III :約128.9×96.9×69.7mm、約614g
α7S II :約126.9x95.7x59.7mm、約556g
α7III :約126.9×95.6×62.7mm、約565g
α7R IV :約128.9×96.4×67.3mm、約580g
※外寸は横×高さ×奥行(グリップからモニターまで)、質量(本体のみ)

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 バリアングル液晶だと今までは屈んで実施していたローアングルでの撮影をはじめ、縦位置撮影や自撮りを行う際にもとても便利に使えそうです。

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 前機種では右側面の後ろ側についていた録画開始ボタンが、シャッターボタンの少し手前の位置にあり、スチールでシャッターを切るのと同じように人差し指で録画開始/停止の操作を行うことも可能になっていました。

 ファインダーはクラス最高解像度の約944万ドットの0.64型となっており、驚くほどクリアーに、しかも大きく被写体を見ることができました。被写体にもよるのかもしれませんが、ショールーム内で見ている限りは、ミラーレスであることを忘れ、光学式の一眼レフのファインダーを覗いているような感覚になりました。

ファインダーのドット数、型、視野率、倍率
α7S III :約944万ドット、0.64型、視野率 約100%、倍率 約0.9倍
α7S II :約236万ドット、0.5型、 視野率 約100%、倍率 約0.78倍
α7III :約236万ドット、0.5型、 視野率 約100%、倍率 約0.78倍
α7R IV :約576万ドット、0.5型、 視野率 約100%、倍率 約0.78倍



 ストラップをボディーにつなぐ為にある三角菅は通常ピラピラと動いてしまい、微かに音がしますが、その音さえもださないようにと、動かした場所で固定されるようにつくられています。音響にこだわる動画撮影者への配慮が細部迄行わたっているのを感じます。



 液晶でのタッチ操作がより滑らかに操作できるようになっています。スマホでの操作性も日々進歩していますが、カメラでの操作性もここまで来たかと感心いたしました。最近のカメラのタッチ操作に全く不満はありませんでしたが、これを触ると、今までのタッチ操作がぎこちなく感じ、元には戻れなくなってしまうかもしれないと感じました。

高感度性能


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ISO3200

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ISO6400

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ISO12800

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ISO25600

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ISO51200

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ISO102400

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ISO204800

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ISO409600


 今回はショールーム内の暗室箱でテスト撮影を行いました。新開発の有効画素数を約1210万画素に抑えた裏面照射型CMOSセンサーにより、画素ピッチを大きく利用し、集光率を高める事で、前機種よりも格段にノイズ低減がされているのを感じます。またISO感度を拡張の409600にした時でもあまり白っぽくならず、しっかりと被写体が持つ色味を残して描写しているように感じました。

手ブレ補正性能



 5軸5.5段分のボディー内光学手ブレ補正に加えて、手ブレ補正効果を向上させるアクティブモードが搭載されています。このアクティブモードはわずかに撮影画像がクロップされますが、驚く程効果的に手ブレを補正してくれました。

AF性能


 動画撮影時も像面位相差AFに対応しており、素早くピントを合わせて早い動きの被写体でも高速に追従させる事ができます。下の動画では瞳AFを試していますのでご覧ください。ピタッとAFがついてくるのがご覧頂けるかと思います。



連写・連続撮影性能


 最高約10コマ/秒の撮影ができ、連続撮影性能はRAW (非圧縮)+JPEGの設定において1000枚以上※を可能としています。またこれだけ容量の大きい画像をしばらく撮り続けた後でも、すぐに次の操作や撮影に移る事が可能になっています。下の動画はRAW (非圧縮)+JPEGの設定で100枚を超える連続撮影をした後に、どのくらいで次の操作に移れるかテストしたものです。カメラ右下にある赤いランプが消えたら次の動作に移る事ができるのですが、驚くほどすぐに赤いランプが消えるのが分かります。
※撮影条件や使用するメモリーカードにより異なります。



新メディアカードに対応したデュアルスロット


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 CFexpress Type AメモリーカードとSDカードの両方を利用する事ができます。ダブルスロットの片方にCFexpress Type Aを入れて、もう片方にSDカードを入れて利用する事も可能です。下の画像はCFexpress Type Aの大きさを説明する為に撮った画像で、SDカードより小さい事がお分かり頂けるかと思います。またXQDはCFexpress Type Bの大きさと同じですので、CFexpressはType AとType Bでこれだけ大きさが異なる事が分かるかと思います。

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(左)CFexpress Type A、(中央)SD、(右)XQD


さいごに


 いかがでしたでしょうか。他にもUSB-typeCに対応していて給電しながらの動画撮影が可能であることや、29分59秒で動画撮影が止まってしまう制限も撤廃されているなど、まだまだ紹介しきれていないα7S III の魅力的な機能が沢山ございました。今機種は第3世代の位置づけとなりますが、中身の機能は実質的に第4世代になっているのだと思います。今後様々な被写体やシーンで今機種をレビューしていきたいと思いますので、その記事も楽しみに待っていてください。


▼写真家 中西学さんによるα7S IIIのレビュー記事はこちらからご覧頂けます。

ソニーα7S IIIレビュー | ビデオグラファーを喜ばせる撮影機能が満載!
https://shasha.kitamura.jp/article/477816819.html