パナソニック LUMIX S5|驚く程小さくなったSシリーズが発表!

ShaSha編集部

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はじめに

 約2週間前からティザーサイトが公開されていましたが、本日2020年9月3日にパナソニックからLUMIX S5が発表されました。パナソニックはマイクロフォーサーズでは機動性を重視する中、フルサイズのSシリーズではクオリティーを追い求めプロの仕事の道具としてのカメラを追求してきました。しかし今回新たに発表された同シリーズのS5はアマチュアからプロの方々まで幅広いクリエイターの方に向けてつくられたカメラとなり、Sシリーズの高性能はそのままに、とても小型化され取り回しが良いカメラに仕上がっています。

 LUMIX GINZA TOKYOでは、LUMIX S5の先行展示が始まっており早速実機を触ってきました。今回は商品企画担当の方にお話しをお伺いしましたので、お聞きした内容と合わせてLUMIX S5をご紹介いたします。

外観から見られる特長

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左:S1、右:S5

 S1と比較すると、非常に小さくなった事が分かります。手に持ってみると、その軽さを実感しました。この小型・軽量化を実現するにあたり、シャッターユニットや手ブレ補正機構を新たに開発。また新開発のバッテリーにおいてもバッテリー性能の向上とは別に、カメラとの接点端子をどこにすればカメラボディを小型化できるかなど細部まで徹底的に拘ってつくられたようです。

外寸と質量
S5:約132.6×97.1×81.9mm、約630g
S1:約148.9×110 ×96.7mm、約909g
※外寸は横×高さ×奥行(突起部を除く)、質量(本体のみ)

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 背面モニターはフリーアングルです。これなら、小型軽量になったボディーを自在に動かして自由なアングルで撮影が出来ますね。

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 小型・軽量化の為に執念を燃やしてつくられたカメラであるとお聞きしていましたが、反対にシーリング構造で防塵・防滴仕様になっていて、ボディーはマグネシウム合金を使用しており高い堅牢性を実現するなど、Sシリーズのハイエンドカメラのブランドはしっかり守られており、この部分は驚きでした。ハイブランド維持と小型軽量化の両方をとる事はとても大変だったかと思います。

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 今回レンズキットにセレクトされたレンズのLUMIX S 20-60mm F3.5-5.6は2020年7月に発売された新ラインナップで、レンズを装着した状態でもとてもコンパクトに感じました。超広角20mmスタートでスナップから風景撮影まで対応でき、遠近感を強調したダイナミックな映像表現や、スペースの限られたドキュメンタリー等の動画撮影もカバーできる組み合わせとなっており、とてもオススメです!

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SDカードのダブルスロットを搭載。

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 移動中にUSB充電が可能で、給電しながらの撮影も可能にしています。ShaSha編集部では、S1Rを使って取材を行ったり、ここ最近ではLIVE配信を行うことが多いのですが、その際にType-Cでの充電や給電はとても重宝しております。

Sシリーズ譲りの操作性

 Sシリーズでは、被写体から目を離すことなく、操作を完結できることを目指して、ボタンレイアウトはS1開発時に磨き上げたようなのですが、この操作性をS5にも採用していました。撮影者が被写体から目を離すことなく、指の感覚で、必要な操作を完結できるようなボタンレイアウトになっています。

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 シャッター速度と絞りを調整する前後のダイヤルに加えて、その間に位置するホワイトバランス/ISO感度/露出を瞬時に切り替えることが可能な3連ボタンを配置しています。

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 背面右上の親指で操作する部分についてはAFの枠などを瞬時に移動が可能なジョイスティックを中心にAF-ON/AFモード切替/Q.メニューボタンを配置しています。

プロフェッショナルな動画性能

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 S1HやGH5等で培ってきた放熱技術を更に進化させ、動画の連続撮影時間は4K60pや10bit撮影では30分、4K30p 8bit撮影であれば時間無制限などを実現しています(動作保証温度内における動画記録時間になります)。4K60Pや10bitのきめの細かな高精細な映像を30分間撮り続けられるのは本当にすごいことだと思います。プロ/アマ問わず、シーンの一瞬を捉える撮影現場において、カメラの熱停止が原因で、例えば、演者の動きを止めてしまう、あるいは、決定的な一瞬を撮り逃す、そういったことを極力なくすことできます。

 14+ストップのLog撮影を可能にすることで、広いダイナミックレンジにより暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、豊かな諧調表現を可能にしています。

 パナソニックのシネマVARICAMシリーズは映画、ドラマ、コマーシャルでは長年好評価を受けており、その業務用映像表現のVARICAM ルックを一眼カメラに搭載しています。エントリーからステップアップを目指す方も長期間使い続けることができ、また、プロフェッショナルユーザーも安心してお使いいただけます。またV-Logを搭載するS1HやS1、V-LogLを搭載するGH5・GH5S・G9などで撮影した素材と組合せても統一されたガンマ特性とルックにより、効率よく編集することができます。

高画質・高感度性能

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 イメージセンサーはLUMIX S1と同じ有効画素数約2,420万画素のものを搭載。パナソニック独自の技術でVARICAM やS1Hにも採用した高感度時のノイズ低減技術の「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載しています。具体的には、一つのピクセルに低ISO回路と、低ノイズ・高ISO回路の2つのアナログ回路を有することで、ゲインアンプの前段でベース感度を切り替えることにより、高ISO時のノイズを抑制する技術になります。明るさに応じて、ベース感度を自動で切り替えてくれます。

AF性能の強化

 AFシステムも、LUMIX史上最高の速度と精度を実現しているようです。特に人物への補足力、検出力、追従性は、認識処理の高速化により大幅に向上したとのことでした。また人物が後ろを向いた時でもAFで捉えることが可能なようにディープラーニング技術を活用した「頭部認識」を搭載。その他人体、顔、瞳、頭部、動物も検出可能にしています。

 新たなアルゴリズムとDFDの進化により、静止画においても背景抜けしにくく、被写体が小さい場合でもしっかり捉えながら、一度失った場合でもすぐに捉えなおすなど、挙動を改善しています。
動画につきましても、アルゴリズムや認識処理の高速化により、撮影者が意図した被写体を捉え続けてくれます。

 このあたりはショールーム内ではその実力をしっかり試すことが出来ませんでしたので今度レビュー記事の中で紹介して行きたいと思います。

手ブレ補正機能

 センサーシフト方式のボディ内手ブレ補正は5軸方向の補正を行い5段分の効果があります。レンズ内手ブレ補正を搭載したSシリーズレンズを使用すれば、2軸のレンズ内手ブレ補正と5軸のボディ内手ブレ補正を連動させる「Dual I.S. 2」により、最大6.5段の効果を発揮してくれます。

さいごに

 業務用VARICAMでのビデオカメラでの映像表現を追求してきたパナソニックだけに、アマチュアからプロの方々まで幅広い層につくったカメラにおいても、一切の妥協がないと感じました。普通であればSシリーズの中で一番小さく、軽いカメラになり、価格がお求めやすくなると、それと合わせて性能も低下するものと考えていましたが、S5に関しては、S1/S1Hの高評価であった画質、操作性、堅牢性、シネマクオリティーの映像表現に関しては、ほとんどそのまま継承し、ウィークポイントであった重量、価格、AF性能などはしっかりと改善しおり、良いところどりのカメラに仕上がっているのを感じました。

▼写真家 水咲奈々さんによるLUMIX S5のレビュー記事はこちらからご覧頂けます。

パナソニック LUMIX S5製品レビュー|フルサイズ機デビューにぴったり!高性能な小型・軽量モデル
https://www.kitamura.jp/shasha/panasonic/lumix-s5-7-20201001/

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LUMIX S5と他のカメラを比較

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