ライカとカレー。今日はあの駅で降りようか。vol.3|ライカM10モノクローム+ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.

山本まりこ

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はじめに

「ライカには、モノクロしか撮れないカメラがあります。」
そう聞いたのは約一年前のこと。

デジタルで何でも撮れて、スマホで超簡単にレタッチ出来てしまう超便利且つ高速循環な時代の中で、あえてモノクロしか撮れないデジタルのカメラがあるなんて。しかもライカのカメラで。

へえええとその時はびっくり目をまるくしたのだけれど、デジタルだけれどもモノクロしか撮れない、いえ、モノクロだけを撮ることが出来るモノクロ専用機のデジタルカメラって一体どんな感じなのだろう。出来ることをあえて削って超シンプルに作られたカメラ。そのカメラに触れたら私はどんなことを思うのだろう。カメラがシンプルならば、撮る側もシンプルになるのだろうか。心が、体が、そう感じるのだろうか。そんな思いがぐるぐると巡って、その存在がどうしても私の頭の中から離れずにいた。

そして、一年が経ち、嬉しいことにそのカメラと旅に出る日が来た。

ライカ M10モノクロームとズミルックス M f1.4/35mm ASPH.と一緒に東京へ

この連載「ライカとカレー。今日はどの駅で降りようか。」は、写真家山本まりこが異なるライカカメラとレンズを持って電車に乗り、気になる駅で降りて旅をし、そしてカレーを食べて帰ってくるという内容の企画。今回は、連載の第三回目。

第三回目は、モノクロのみ撮ることができるライカ M10モノクロームとの旅。そして、レンズは、SUMMILUX(ズミルックス) M f1.4/35mm ASPH.。

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ライカM10モノクロームと本日向かうのは東京。4年に一度の世界的なスポーツの祭典が開催されるはずだった2020年の東京の街を撮りたいと思ったから。今の東京を撮りたい。ライカで撮りたい。

JR東海道線に乗って東京に向かう。窓から少しひんやりとした風が入ってくる。最近は、ススキが揺れているのをよく見かける。あっと言う間に秋になったなあ。それにしてもお腹が空いた。カレーが食べたい。あのカレーが食べたい。いつもは、旅の最後にカレーを食べて帰ってくるのだけれども、今日はカレーを食べてから撮影に行こう。特別。

大好きなカレー屋さんへ

東急池上線雪が谷大塚駅の目の前にあるカレー屋さんモネノニワ スパイスバルは、お気に入りのカレー屋さん。いつかこの連載で紹介したいと思っていた私の大好きなお店。もう何度も訪れているので顔を覚えてくれているオーナーさんにご挨拶をし、お店の窓際のカウンター席に座る。2階にあるお店のこのカウンター席からは、東急池上線の線路と踏切が見える。数分おきに電車が行き交い、人々も行き交う。駅に行く人、買い物をする人、犬のお散歩をする人。のんびりとした街の日常の景色をこの席から俯瞰して見ていると何だかじわじわと楽しくなってくる。遮断機の音も何となく軽快なリズムに変わって聞こえてくるような気がする。

カレーを待つ間、電車のある景色をのんびりと眺める。
そして、ライカ M10モノクロームと向き合う。

ライカM10モノクロームは、ライカM10-Pをベースとして作られたモノクロ専用機の三世代目。発売は、今年2020年1月より。ちなみに、ライカM10-PのPは、プロフェッショナルのP。写真のプロフェッショナルに向けて作られたカメラで、シャッター音がライカM10よりも静かに設計されている。また、ライカM10モノクロームは、視線を集めやすいライカの赤いロゴはつけず、トップカバーの刻印も目立たないように表記され、文字の刻印にも色が付いていない。控えめ、そして、モノクローム特性をさらに際立たせたデザインとなっている。メニューボタンを押して、いろいろといじってみる。カメラの中でどんなことが出来るのかを、手探りしながら体感する時間。あっちを見たりこっちを見たり。いつも思うけれど、この時間が好きだ。

「JPEG設定」で、「コントラスト」を高・標準・低、「シャープネス」を高・標準・低と変えることが出来るので、モノクロの表現の中で柔らかくも硬くも自在に設定できる。

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そして、「トーニング」で色調をブルー・セピア・セレンに変えることが出来る。

ん。色調を、ブルー、セピア、セレンに変えることが出来る…

そうか。

モノクロとは、モノクローム(monochrome)の略で「一つの色」という意味。モノクロと言うと白黒を思い描いてしまいがちだけれど、一つの色という意味だから、ブルーやセピアやセレンがあるのだ。なるほど。ちなみに、ブルーは少しブルーに、セピアは茶色に、セレンは少し紫がかった色になる。そして、色調は、強・弱・OFFと強さを選ぶことができる。ふむふむ。

そうこうしているうちに、大好きなカレーがやってきた。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

レンズSUMMILUX(ズミルックス)M f1.4/35mmのSUMMIはラテン語で最高のものを意味するSUMMA(ズンマ)から由来し、ルックスは照度の単位であるLUX(ルクス)のことであり、最高の明るさを意味する。つまり、ライカのレンズ群の中で最高レベルの明るさを持ったレンズということ。ライカのレンズは、SUMMILUX(ズミルックス)やSUMMICRON(ズミクロン)のように、明るさ(f値)によってレンズの名称が決まる。

オーナーさんに許可をいただいて、空いていたお店の中央のテーブルをお借りしてカレーを撮影。ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.の最短撮影距離は70cm。ぐぐっと寄りたい気持ちをおさえつつ、70cmの距離を保ちながら撮影。最短距離でf値を開放にして撮影すると、背景も手前も滑らかに美しくボケる。俯瞰写真は、カメラを持ち上げていてファインダーが見えないので距離を見てピント合わせをし、勘でフレーミングを決めてシャッターを切る。見えない分、きれいにキマると余計に嬉しい。ライカM10モノクロームは、もちろんレンジファインダー。もちろんオートフォーカスではない。レンジファインダーについては、vol.1で説明しているのでそちらを読んで欲しい。

本日は、基本のスパイスカレーにラムマーボーをトッピング。日替わりで、季節のサブジ(野菜の炒め物や煮物)が添えられている。お皿になみなみと注がれたカレーは、いつもびっくりするくらいの量なのだけれど、でも食べるとこれまた何と言えばいいのか分からないくらいサラっと口から入って、スルッと食べ終えてしまう。いつも笑顔で優しいオーナーさんの人柄が表れているようなカレーで、スパイスと油は控えめ。だけれども全体としてはスパイスカレーを食べていると強く実感するという、優しいのに強い印象が残る不思議なカレーなのだ。

一度食べて虜になり、もう何度も通っている。
ふとした瞬間に食べたいなあと思い出すカレー。

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トーニング:セレン強

このカレーをここで紹介出来て嬉しい。でも実は、今回紹介するのかはすごく悩んだ。と言うのも実はこのカレー、色がとても美しいのだ。カレーはブラウン、ライスはターメリックカラー(イエロー)、上に載っているのは紫キャベツのバイオレット、野菜のグリーン、トマトのレッドがのっていたりとてもカラフルで華やかなのだ。だから今回はあえての選択。モノクロで色を一色に絞っての挑戦。行きたい、食べたいと思ってくれた人がいたら、それはとてもとても嬉しい。そして、いつかまたカラーで紹介できる日があれば、このモノクロの写真と並べてみたい。それも楽しいのではないかと思う。

いつも通りスルッと食べ終える。さあ、パワー充電完了。2020年の東京の街を撮りに行こう。ライカM10モノクロームと一緒に。

東急池上線に乗ってのんびりと

東急池上線雪が谷大塚駅から電車に乗り込む。昼下がりの池上線の中は、日が当たってポカポカとしていて、いつも通りのんびりとした空気が漂っている。もうだいぶ電車にも街にも人が増えてきたなあ、一時期は電車の一車輌に2~3人なんてことも多かったのだけれど。活気が戻ってきた東京の空間を実感しながら電車は進んで行く。

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いくつか電車を乗り継ぐ。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

目的地は、国立競技場駅。

国立競技場駅へ

都営地下鉄大江戸線国立競技場駅で降りていくつものエスカレーターを登って地上に出ると、そこには新国立競技場がドンと建っていた。昔、よくこの辺りに良く来ていた。新しいホテルが建ち、すっかり新しい街に変わったなあと思いながら眺める。

私は今年の9月、この新国立競技場の中にいるはずだった。応募したチケットがたくさん当選し、その中の陸上競技観戦がこの場所だった。

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トーニング:セレン強

人はぽつりぽつり。たまに車が一台二台と通っていく。静寂。
でも私は、いつの間にか人々の歓声を重ね合わせてこの場に立っていた。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

しばらくぐるぐると周りを歩きながら建物を見て、ここに来ることができますようにと願いながら背中を向けたその時、競技場の中から大きな音が流れてきた。物凄く大きな音が。それは多分、スポーツの祭典の時に流すはずの音楽だと思われるものが大地を包むように大きな大きな音で流れてきた。その音楽を聞きながら国立競技場を眺めていた私はいつの間にか泣いていた。いろいろなことを思い出しながら。そしていろいろな未来を想いながら。秋の始めの午後の光がとても眩しかった。

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トーニング:セレン強

世界が平和でありますように

そう願いながら、JR信濃町の駅を目指した。空を見上げたら、サルスベリが咲いていた。青空に白い花びらが輝いて見えた。ふと、トーニングをブルーに変えたらどんな風に写るのだろうか。そんなことがふと頭をよぎり、ブルーに変えて撮った。

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トーニング:ブルー強

モノクロでも青空の青い色は伝わるのだろうか。でもなんだかきっと伝わるのではないか、そう思いながらシャッターを切っていた。

駅に向かう途中、大地に覆いかぶさるようにうっそうと茂った木々の中、遠くの方に純白の曼殊沙華が輝いているのが見えた。それはまるで舞台女優のように見えた。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

新大久保駅へ

次に向かうのは、新大久保駅。全く違う東京の表情が撮りたい。そして、カレーを作るときに使うスパイスを買いたい。韓国料理店が立ち並ぶ街と記憶していた新大久保には、スパイス通りと言われるくらいスパイス店が並んでいる場所があるらしい。新大久保の街は以前とあまり変わらず賑やかなのではないか、そんなことを思いながら山手線を降りる。そして降りたとたんにびっくりして足が止まる。10代、20代、そのくらいの若い子たちがたくさん。駅がぎゅうぎゅうするくらいにいっぱいいる。駅前を出ても、若い人、人、人。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

さっきまでの静寂はどこかに消えて、街には若者の楽しそうな笑い声で溢れている。Instagramでよく見る韓国の食べ物を食べながら自撮りをしていたり、アイドルショップで目を輝かせていたり。賑やかな風景。あまりの人の多さに若干目を白黒させながら街を歩く。

街が変われば、人も変わる。
人が変われば、空気も変わる。

そして、お目当てのスパイス店へ向かう。大きな通りを折れるとすぐに香った。あの匂い。インドを旅しているときにいつも香っていたスパスの匂い。街で、道で、レストランで、食堂で、ホテルで、電車で、飛行機で。いつも香っていたあの鼻からぐぐっと体の中に入り込んでくる強烈なスパイスの匂い。世界を旅していて思うのは、その土地ならではの匂いがあるということ。インドはスパイス、タイはナンプラー、中国の紹興は紹興酒の匂いが町中を包んでいた。その土地の生活の中に溶け込んだ日常という匂い。ここはあのインドの匂いがする。

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トーニング:セレン強

スパイス店が並んでいるその通りを歩いてスパイスの匂いに全身包まれ、そして、行き交うインドやアジア圏の人々の言葉を聞きながら歩いていたら、いつの間にか今インドを旅している気分になっていた。オールドデリーの雑踏の中、土埃と人の渦の中を歩いているようなそんな気分だった。私は旅の中にいる。心臓がドキドキと音をたてるのが聞こえた。その心臓の音とシンクロするように、ライカM10モノクロームの優しいシャッター音が響いた。あああああ。やっぱり匂いと言うのは人の記憶を強く蘇らせるなあ、本当に。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

香辛料専門店THE JANNAT HALAL FOOD(ザ ジャンナット ハラル フード)で、ずらりと並んだ色とりどりのスパイスたちの中から、ターメリック、シナモン、タマリンドなど買いたかったいろいろを購入。ココナッツジュースを飲みながらホッと一息。さらには、スパイス教室の友人たちからいろいろな情報をもらってアジアや韓国のお店をハシゴして気分はもう世界旅行。なんて近い海外旅行なの。なんて楽しいの。近く、旅をしたくなったらまたここに来よう、絶対に来よう、そう思いながら新大久保の街を後にした。

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トーニング:セレン強

電車で移動中、スマホにダウンロードしたアプリLeica FOTOSとカメラをWi-Fiでつないで写真を見返す。お気に入りの写真はすぐにスマホに保存。

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高輪ゲートウェイ駅、そして浜松町駅へ

今日は、いろいろな東京を撮りたい。JR新大久保駅から山手線で新しく誕生した山手線の高輪ゲートウェイ駅へ。噂にはよく聞いている話題の駅、初降車。天井に張り巡るトラスがとても美しくて、光が良く入る明るい駅。トイレもホテルのようにピカピカで美しかった。その中で私が特に気になったのは、いつもは見ない電車の上部が二つ並んでいた瞬間。電車の上って、こんな風になっているのだなあ。窓から見える景色が薄暗くなってきた。もうすぐ夜が来る。

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トーニング:セレン強
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トーニング:セレン強

最後は、浜松町駅へ。東京の夜景が見たい。そしてもちろん撮りたい。足早に高層ビルの上階へ。時刻は、東京の街の灯りがちょうど輝き出すとき。一眼カメラを持ったたくさんの人たちがガラスに張り付きながら夢中でシャッターを切る中に混じって私もライカM10モノクロームのシャッターを切る。暗闇に輝くカラフルな液晶画面の写真たちを眺めて自分の液晶画面を見る。モノクロ。一人。それもまた楽しい。

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トーニング:セレン強

ここにあるのは、2020年の東京。

来年、この街でどんなことがあるのだろうか。
未来、この街に何が待っているのだろうか。

世界が平和でありますように。そうまた強く願ってライカM10モノクロームのシャッターを切った。数枚撮ると、電池が切れた。夜景を撮ることを待ち、一日の終わりを確かめるかかのように、切れた。今日も楽しかった。そう思いながら、私はライカM10モノクロームをそっとリュックに閉まった。

家で

夜。家に帰って、撮った写真をパソコンで見返してみる。サルスベリの写真でふと手が止まる。トーニングのブルーの色が美しい。白いサルスベリの花びらの色が、ブルーにくっきりと映えている。

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ライカで撮った写真をパソコンで見返すといつも思う。撮った時よりも、さらにと言うか、いえ、「強烈に」美しいと感じるのだ。撮っている時の感動も、シャッターを切った振動も、全て体感して知っているのに、写真をパソコンで見返すと、初めて見る写真のようにドキッとするのだ。特に今回は、トーニングをブルーに設定したサルスベリのお花がすごく気に入った。トーニングをブルーにしてお花をもっと撮ってみたいと思った。

後日、お花を撮りにガーデンへ。もちろん、トーニングをブルー強に設定。

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秋のお花をいろいろ撮った。ライカM10モノクロームのシャッターを思いっきり切った。ブルーやグレーなど、青味が少し入った色が入ると、ブルー調が少し強く表現されるように思う。

写した写真を見てみる。やっぱりこの設定の描写は、とても好きだ。
うろこ雲が広がる秋の空の下、そう強く思った。

おわりに

三回目の旅が終わった。今回は、モノクロで撮る旅。カメラがシンプルならば、撮る側もシンプルになるのだろうか。心が、体が、そう感じるのだろうか。そんなことを思いながら過ごした時間。結果はどうだっただろう。

モノクロ一色で表現される写真たちは、カラーの情報がない分シンプルに写る。でも、それを撮る時は、私の頭はフル回転だった。いつもはできるだけ柔らかい空気感でカラフルな世界を、絵を描くように撮りたいと思っている。だから、できるだけ柔らかい光を選び、柔らかく写るような設定を選んでいる。だけど、このカメラで撮る時は色が締まったスカッとした写真を撮りたいから、選ぶ光はいつもと真逆。パキッとした光を選び、コントラストもシャープネスも強を選んで撮っていた。だから、頭の中は全然シンプルじゃなくて、いろいろなことを考えながらむしろお祭りのように賑やかだった。でもそれはとても楽しい時間だった。今回の撮影で、モノクロ撮影に一気に興味が湧いた。これから、モノクロでいろいろ撮影してみたいと思う。トーニングをブルーにして。

次はどんな旅になるのだろう。
そして、どんなライカのカメラ、駅、そして、カレーに出会うのだろう。

そうだ。あそこに行きたい。ずっと行きたかった場所があるんだ。
でもまだナイショ。それは次回のお楽しみにとっておきたいと思う。

■モネノニワ スパイスバル
東京都大田区南雪谷2-15-1 2F、03-3726-1081
https://www.instagram.com/monetniwa/

■THE JANNAT HALAL FOOD(ザ ジャンナット ハラル フード)
東京都新宿区百人町2−9−1、03-3366-6680
http://www.thejannath.com

■参考文献
ライカHP

写真家:山本まりこ
写真家。理工学部建築学科卒業後、設計会社に就職。25歳の春、「でもやっぱり写真が好き」とカメラを持って放浪の旅に出発しそのまま写真家に転身。風通しがいいという意味を持つ「airy(エアリー)」をコンセプトに、空間を意識した写真を撮り続けている。

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