富士フイルム X-S10が登場|しっかり握れる小型ボディーに、びっしり詰まった高機能!

00_富士フイルム_X-S10の製品画像.jpg

はじめに


 2020年10月15日に富士フイルムより、小型・軽量ボディーに手ブレ補正機構が搭載され、大型グリップのミラーレスカメラ X-S10が発表されました。APS-Cセンサーを搭載するXシリーズに新たにラインナップされたこの「S」ラインは、もっと沢山の方にカメラを楽しんでもらいたいという想いから新設され、それを表す一つの特長として操作ダイヤルはシンプルになっており、はじめて富士フイルムのカメラを使われる方でも思い通りの撮影ができるようになっています。静止画・動画性能はX-T4ゆずりで、バリアングル液晶モニターを搭載。小さなボディーには上位機種の優れた撮影性能が沢山詰め込まれていました。

 今回先行展示がされているFUJIFILM Imaging Plaza東京でメーカー担当の方にX-S10について取材して参りましたのでご覧ください。

刷新されたデザインとその特長


01_製品画像.jpg
02_製品画像.jpg

 従来のXシリーズと比べると、シャッタースピード、露出、ISOを操作するメカダイヤルは廃され、シンプルなダイヤルに置き換わることで軍艦部の左右がすっきりした印象です。ただそれでも軍艦部中央の形状や革絞りの質感からレトロカメラの風合いを残し、シリーズ通して変わらず愛着の沸くデザインになっていると感じました。

03_手持ち画像.jpg
04_製品画像.jpg

 グリップはミドル機では考えられない程大きく、深く握る事が出来ます。これであれば重さのある望遠レンズやF値の小さな大口径レンズを装着した場合でも、しっかりと取り回しが出来ます。これはサブ機として使われる方は勿論、X-S10でカメラデビューされた方が、徐々にレンズを買足し、大きなレンズを使うようになっても長い間このカメラを使い続ける事が出来るようにという想いから、思い切ってこの大きさのグリップをこのクラスのカメラにつける事にしたと伺いました。

05_製品画像.jpg

 左肩にはデフォルトではフィルムシュミレーションの変更が可能なファンクションダイヤルがあり、右肩にはP、S、A、M、オート、動画、カスタム設定などを変更するモードダイヤルがあります。カスタム設定はC1~4まで割振られており、4つのお気に入りの設定に瞬時に切り替える事が可能です。

06_製品画像.jpg

 右肩は、片手だけでカメラを持った場合でも素早く操作可能なように、モードダイヤルに加えて、人差し指で操作が可能なフロントコマンドダイヤルと、親指で操作するリアコマンドダイヤルがあります。また少し重たいレンズを装着した時でも深いグリップをしっかりと握りカメラを安定させて、素早く操作が可能なように設計されていますので、狙った瞬間を逃さず撮影する事ができます。

X-T4と比べてみて


07_X-T4とX-S10の大きさ比較の画像.jpg
左がX-T4、右がX-S10

08_X-T4とX-S10の大きさ比較の画像.jpg
左がX-T4、右がX-S10

 X-T4もAPS-Cサイズのセンサーを積んだ、機動性のあるカメラではありますが、X-S10はそれと比べてもご覧の通りとても小さくなり、質量も各段に軽くなっています。X-T4より更に持ち歩きが便利になり、撮影するつもりがない日でもバックに入れて持ち歩くことで、急に訪れたシャッターチャンスをものにする事が出来るのではないかと、想像するだけでワクワクしてきます。

・X-S10 :[幅]126.0mm×[高さ]85.1mm×[奥行き]65.4mm、[質量]約465g
・X-T4 :[幅]134.6mm×[高さ]92.8mm×[奥行き]63.8mm、[質量]約607g
※質量はバッテリー、 SDメモリーカード含む

10_X-S10の製品画像.jpg

 X-T4と同様の有効約2,610万画素のX-Trans CMOS 4(裏面照射型)と画像処理エンジンX-Processor 4を搭載しており、高画質、高速処理は勿論、超高速のAFが可能です。

 最速0.02秒の高速AFが可能で、位相差AFは画面の100%をカバーしており、動く被写体を画面の四隅まで正確にAFトラッキングし続けます。被写体が人物の時は、高速・高精度な顔検出、瞳AFを可能にしており、これら全てが上位機種のX-T4と同性能になっています。

 フィルムシュミレーションもX-T4と同じく18種類の設定が可能で、長年のフィルムの開発で培われてきた富士フイルムならではの色表現を最新のミラーレスカメラで愉しむ事ができます。

X-T30と比べてみて


11_X-T30とX-S10の大きさ比較の画像.jpg
左がX-T30、右がX-S10

12_X-T30とX-S10の大きさ比較の画像.jpg
左がX-T30、右がX-S10

 外寸を見るとX-S10はX-T30より幅、高さ、奥行き共に大きくなっていますが、実際に並べると分かりますが艦部左右の肩の高さが低くなっており、手に取ってみると外寸のような大きさの差は感じません。また深くなったグリップを握るとしっかりとカメラを固定できるので、質量の差もあまり気になりませんでした。

・X-S10 :[幅]126.0mm×[高さ]85.1mm×[奥行き]65.4mm、[質量]約465g
・X-T30 :[幅]118.4mm×[高さ]82.8mm×[奥行き]46.8mm、[質量]約383g
※質量はバッテリー、 SDメモリーカード含む

13_X-T30とX-S10の形状比較の画像.jpg
左がX-T30、右がX-S10

 液晶モニターはX-T30のチルト式に対して、X-S10はバリアングル液晶モニターになっていています。

09_X-T4とX-S10の形状比較の画像.jpg
左がX-T30、右がX-S10

 X-T30では、フィルムカメラライクなフラットなデザインを踏襲する為バッテリーを横に収納していますが、X-S10では大きくしたグリップの内部に縦に収まるようになっています。バッテリーはX-T30と同様にNP-W126Sを使用します。



 バリアングル液晶モニターはマイク端子にプラグを差し込んだ状態でぐるぐる回しても干渉しないように設計されており、動画撮影されるユーザーに対しても細部まで行き届いた配慮がされているのを感じました。

14_X-S10の製品画像.jpg

 ファインダー性能はX-T30と同等で、約236万ドットの有機ELファインダーを搭載し、ファインダー倍率は0.62倍になっています。

14_2_X-S10の製品画像.jpg

 またX-S10では電子ビューファインダーに3種類のブーストモードが搭載されており、薄暗い場所でも視認性を向上させる「低照度優先」と、高いピント精度が求められるシーンに向く「解像度優先」、動体撮影時に向く「フレームレート優先」があります。
※X-T30では、フレームレートを向上させる機能のみ搭載。

15_X-S10の製品画像.jpg
 メモリーカードはX-T30と同様のシングルスロットでUHS-Ⅰ対応のSDカードを使用します。

5軸6段の手ブレ補正機構


 X-T4より格段に小さくなったボディーに5軸6段分の補正効果のある手ブレ補正機構を搭載する為、質量、体積共に30%小さくした手振れ補正ユニットを新開発して搭載してます。

16_X-H1とX-T4とX-S10の手ブレ補正ユニットの比較画像.jpg
左はX-H1、中央はX-T4、右はX-S10のボディー内手ブレ補正ユニット

 ボディー内手ブレ補正のユニットは、X-H1→ X-T4の時に、質量を20%、体積を30%落とす事に成功し、開発陣の間ではそれが限界だろうと考えていたところ、X-S10のコンセプト上、ユニットを更に小さくしつつもX-T4とほぼ同レベルの手振れ補正効果のあるユニットの開発が求められたそうです。その時は最初開発陣の誰もが無理なのでは?と思ったようですが、無情にもというべきか、幸運にもというべきか、更にユニットを小型化するプロジェクトはスタートし、配線やレイアウトの工夫により、出来るだけ小さな力で制御することを可能とするなど数々の課題を解決する事で、結果X-T4→ X-S10では、質量を15%、体積を30%落とす事に成功し、小型ボディーに5軸6段の手ブレ補正効果のある、ユニットを収める事ができたとの事でした。またこの難しいプロジェクトを成功させる為には、今回とは正反対のラージフォーマットの巨大なセンサーでありながら、5.5段の補正効果を持つボディー内手ブレ補正ユニットを開発したGFX100の時の経験が大いに活かされたようです。

動画性能


 4K30Pで撮影が可能で、6K相当のデータ量から4K映像を生成することで、ノイズが少ない高解像の映像を実現しています。Full HDの高画質で最大10倍のスローモーション効果が得られるハイスピード動画撮影が可能になり、18種類もの多彩なフィルムシミュレーションと組み合わせる事で、シネマライクな映像表現を可能にしています。

 また動画撮影時の熱問題への対応として、冷却構造を新開発した事で、連続撮影時間は、4K30Pで約30分となっており、あまり時間を気にする事なく撮影に集中することができます。

05_製品画像.jpg

 動画撮影を開始する時は、シャッターボタンの少し手前にある、赤いボタンを押す事で、撮影モードダイヤルがどこに設定されていても、瞬時に動画撮影を開始する事ができます。またモードダイヤルで動画を選択すると、動画専用メニューに切り替わりますので、事前に設定をしておけば、その設定で動画撮影を開始する事が可能になります。

17_X-S10の製品画像.jpg
動画用メニュー

デジカメ世代には有難い親切な機能


18_X-S10の製品画像.jpg
19_X-S10の製品画像.jpg
20_X-S10の製品画像.jpg

 フィルムシュミレーションの選択画面で「Q」ボタンを押すと、各フィルムアイコン毎に色再現の解説が表示されます(上記は一部で10種類の解説があります。モノクロ、セピアを除く)。はじめて富士フイルムのカメラを使われる方や、フィルムカメラを使った事がない方にはとても有難い機能ですね。

レンズキット


21_X-S10の製品画像.jpg
左はXC50-230mmF4.5-6.7 OIS Ⅱ、右のX-S10装着レンズはXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ

 ボディー単体の他発売予定のレンズキットは以下の通りです。

●デジタルカメラレンズキット
X-S10 + XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ
X-S10 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

●デジタルカメラダブルズームレンズキット
X-S10 + XC15-45mm F3.5-5.6 OIS PZ +  XC50-230mmF4.5-6.7 OIS Ⅱ

ご予約と価格について


 2020年10月20日より予約受付を開始いたしました。コストパフォーマンスに優れているという特長も持ったカメラですのでこちらのカメラのキタムラ商品ページより価格もチェックしてみて下さい。
発売予定は11月19日になります。

bnr_480178.jpg