センターグラデーションフィルターを使って日の出や夕焼けを撮る

00_マルミM100センターGNDフィルター装着して撮影した作例.jpg

はじめに


 マルミマグネット式角型フィルターGNDシリーズに新たに(2020年12月10日発売)加わったセンターグラデーションフィルターCenter GND4 / Center GND8 / Center GND16を早速使用してみました。筆者は以前からこのマグネット式角型フィルターを使用しているので、他のフィルターとの組み合わせ撮影も合わせて実施してみました。

マルミM100センターGNDフィルターの特徴


01_マルミM100センターGNDフィルター製品画像.png

 マルミのM100シリーズの角型フィルターは一般的な丸形のねじ込み式とは違い、マグネット式になっているのが大きな特徴です。
02_フィルター装着画像.jpg
マルミマグネット式角型フィルターGNDシリーズ センターGND4装着した状態。マグネット式角型フィルターを使用するには、専用のM100マグネットフィルターホルダーが必要になります。

 マグネット式のため、フィルターの着脱が容易で素早く交換することが可能になっています。またフィルターを重ねて使用する事も簡単にできるため、ソフトGNDとセンターGNDと高濃度NDフィルターなどを組み合わせて、明暗差のコントロール、シャッタースピードのコントロールなどを実施する事ができ、クリエイティブな作品を想像することが可能です。

 寒い時期には皆さん手袋をはめて撮影をすると思いますが、このマグネット式フィルターは手袋を着けたままでもフィルターの脱着がしやすいのもとても便利な点です。
03_説明画像.jpg

 フィルター装着には、最初にレンズにアダプターリング、フィルターホルダーを装着する手順が発生しますが、それほど難しくはありません。実際にフィルターを装着するまでを動画で撮ってみました。


 今回新しく発売されたのは、Center GND4 / Center GND8 / Center GND16の3種。センターグラデーションNDタイプの濃度違いの3枚です。このセンターグラデーションフィルターは、減光するNDコートが中央部の狭い範囲に直線的に施されたフィルターになります。日の出や夕日の撮影のほか、部分的に明度の高い箇所の部分補正にも使えるフィルターになります。日の出のシーンなどでは、太陽の明るさにより中央部の明度が極めて高くなり、太陽と周囲の風景を両立させることが難しいシーンが多く発生します。そんな時に頼りになるのが、このセンターグラデーションフィルターになります。
04_作例.JPG
センターグラデーションフィルター無し
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE24-105mm F4G OSS
■撮影環境:シャッター速度1/100秒 絞りF16 ISO100 焦点距離 67mm


05_作例.JPG
センターグラデーションフィルター有り
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE24-105mm F4G OSS
■撮影環境:シャッター速度1/13秒 絞りF16 ISO100 焦点距離 66mm  ※100 × 150 Center GND8フィルター使用

マグネットM100シリーズには何があるの?


 このマルミマグネットM100シリーズには、今回のセンターグラデーションNDフィルターのほかに風景写真を撮るのに最適なアイテムが揃っています。

■ソフトグラデーションNDフィルターSOFT GND ・・・GND4/GND8/GND16の3種
 減光されるND部分と透明部分の境目がなだらかなフィルターです。クリアな水平線などがなく、山や木々などの凹凸が連なる構図に適しています。 

■ハードグラデーションNDフィルターHARD GND ・・・GND4/GND8/GND16の3種
 減光されるND部分と透明部分の境目のグラデーションが狭いフィルターで、地平線や水平線など空と地面が直線ではっきりと分かれた構図に適しています。

■リバースグラデーションNDフィルターREVERSE GND ・・・GND4/GND8/GND16の3種
 中央が最も濃く、減光されるND部分が上部に向けて少しずつ薄くなっていくフィルターで、朝日や夕日など輝度が強い光源がある撮影に適しています。

■100×100NDフィルター・・・ND4~ND32000までの9種類
 日中のスローシャッター撮影を可能にする高濃度NDを含む9タイプをラインナップ。ニュートラル性が極めて高く、色彩に影響を与えることなく光量だけを減少させる高精度なNDフィルターです。

■M100ホルダーリング専用Circular PL for M100
 不要な反射光を抑え、色彩コントラストを強調する風景写真撮影に欠かせないM100専用PLフィルターです。

■M100ホルダーリング専用StarScape for M100
 星景・夜景撮影に適した最新の光害カットのM100専用フィルター。


 実際にGNDフィルターを装着した際に、どの様に変化するか動画を撮ってみたので見てみてください。


GNDフィルターを使用した作例


 こちらは沈む太陽を撮影したもので、センターGNDフィルター使用の有無を比較してみました。まずはフィルター無しでそのまま撮影しています。
06_作例.JPG
センターGNDフィルター無し
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE24-105mm F4G OSS
■撮影環境:シャッター速度1/1000秒 絞りF13 ISO100 焦点距離 74mm

 次に太陽の部分にセンターNDを合わせて撮影してみました。太陽部分の白トビを少し抑える事ができました。
07_作例.JPG
センターGNDフィルター有り
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE24-105mm F4G OSS
■撮影環境:シャッター速度1/400秒 絞りF13 ISO100 焦点距離 74mm ※100 × 150 Center GND8フィルター使用

 こちらの写真は、上の写真よりも少し早い時間で夕焼けになる前に撮ったものです。こちらはセンターGNDフィルターを建物の上部のあたりに合わせてあえて空のグラデーションを創っています。そしてさらに印象的に仕上げる為に、高濃度のNDフィルターND500を合わせて装着して撮影しました。
08作例.jpg
センターGNDフィルター有り
■撮影機材:SONY α7RⅢ + FE24-105mm F4G OSS
■撮影環境:シャッター速度8秒 絞りF22 ISO100 焦点距離 71mm ※100 × 150 Center GND8 + 100×100 ND500 フィルター使用

 こちらは、富士山をバックにゲートブリッジを撮影したものになります。最初はフィルター無しの写真です。
09_作例.JPG
センターグラデーションフィルター無し
■撮影機材:SONY α7RⅣ + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度2秒 絞りF11 ISO100 焦点距離 229mm

 次は富士山のラインにセンターグラデーションフィルターを合わせた写真になります。富士山と夕焼けの境目の露出を落とす事によって、夕焼けのオレンジ色を少し強調しています。
10_作例.JPG
センターグラデーションフィルター有り
■撮影機材:SONY α7RⅣ + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度4秒 絞りF11 ISO100 焦点距離 229mm   ※100 × 150 Center GND4 フィルター使用


 次の写真は上の写真を撮って少し水面が暗い感じを受けたので、ソフトグラデーションフィルターをゲートブリッジの上のあたりから合わせるようにして明暗差を調整して撮ってみました。
11_作例.JPG
センターグラデーションフィルター無し、ソフトグラデーションフィルター有り
■撮影機材:SONY α7RⅣ + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度4秒 絞りF11 ISO100 焦点距離 229mm  ※100 × 150 Soft GND4 フィルター使用

 だいぶんと自分のイメージに近づいてきたので、ここでソフトグラデーションフィルターとセンターグラデーションフィルターを重ね合わせて撮影をしたものが下の写真になります。
12_作例.JPG
センターグラデーションフィルター有り、ソフトグラデーションフィルター有り
■撮影機材:SONY α7RⅣ + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
■撮影環境:シャッター速度6秒 絞りF11 ISO100 焦点距離 229mm ※100×150 Soft GND4 + 100×150 Center GND4 フィルター使用

 ND4タイプのフィルターを使用しているので違いが少し分かりにくいかもしれませんが、グラデーションフィルターは、重ねて使用する事によって微妙な位置の明暗差のコントロールができるとても魅力的なアイテムです。

 風景写真をメインで撮る方は、是非揃えたいアイテムです。とは言えいろいろ揃えるとなかなかの高額になってしまいます。最初は、サーキュラーPLフィルター for M100とマグネットフォルダーM100、そしてGNDフィルターはSoft GND4、Soft GND8に今回新発売になったCenter GND4、NDフィルターは64と500か1000を揃えるのがおすすめの組み合わせです。海などで撮ることが多い人はHard GND4などもあるといいですね。

まとめ


 角型グラデーションフィルターの種類も豊富になり、シチュエーションにあった選択が可能になり、風景写真の明暗差をクリエイティブに調整する事できるようになりました。風景写真をレベルアップしたい方、作品作りをする人には是非使って欲しいアイテムです。


■写真家:坂井田富三
写真小売業会で27年勤務したのち独立しフリーランスカメラマンとして活動中。 撮影ジャンルは、スポーツ・モータースポーツ、ネイチャー・ペット・動物・風景写真を中心に撮影。第48回キヤノンフォトコンテスト スポーツ/モータースポーツ部門で大賞を受賞。

・公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員
・日本風景写真家協会 会員
・NPO法人 フォトカルチャー倶楽部 参事
・一般社団法人 日本フォトコンテスト協会 理事
・一般社団法人 日本写真講師協会 理事
・ソニーαアカデミー講師
・クラブツーリズム写真撮影の旅・ツアー講師



 2021年1月14日(木)までマルミ光機で「絶対!もらえるキャンペーン」 角型フィルター製品3点(新製品センターGNDも対象!)ご購入の方にもれなくプレゼント!が実施されています。角型フィルター製品を3点購入すると、マグネットホルダーや角型フィルター6枚をスマートに保護できる収納ポーチ「キャリングポーチ for M100」がもらえるお得なキャンペーンです。詳細はこちらのマルミ光機のキャンペーンページをご覧ください。

13‗20201217001.png