富士フイルム X-E4|携帯性をアップしたXシリーズ最小最軽量カメラ

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はじめに


 2021年1月27日に配信されたライブイベント「X Summit GLOBAL 2021」にて、GFX100Sと同時に発表された富士フイルムの「X-E4」。X-E3の後継機として開発されたモデルであり、“MINIMALISM(ミニマリズム)”のコンセプトを引き継ぎつつ、さらにシンプルで洗練されたデザインへと変更されました。フィルムカメラを彷彿とさせるクラシカルなルックスで、往年のカメラファンもつい手に取りたくなるような機種に仕上がっていると思います。

 スマートフォンが広く浸透した現代でも、カメラを常に持ち歩いてシャッターを切ってほしい。そんな願いの下に誕生したX-E4は、従来モデル以上に携帯性にこだわって作られたカメラであり、カバンやポケットに忍ばせやすいサイズ感とデザインになっています。さらにはX-E3からセンサーとプロセッサーが進化しており、不意のシャッターチャンスを逃さず撮り収めることができるでしょう。

 今回は富士フイルムイメージングプラザ東京にてX-E4の先行展示品を触ってきましたので、開発担当者への取材内容も交えつつ製品をご紹介していきます。

Xシリーズ最小・最軽量


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グリップレスのフラットデザイン

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背面モニターもきれいに収まっている

 ファインダー搭載&レンズ交換式の「Xシリーズ」現行機の中で最小・最軽量という点がX-E4最大の特長。前作X-E3も十分に小型でしたが、今作はボディの前面/背面ともにフラットデザインとすることでシンプルなルックスに磨きをかけています。X-E3にあったフロントのグリップやリアの親指を掛ける突起部分は廃され、非常にスマートな印象に。出っ張りが少ないため、カバンの中や上着のポケットからもスムーズに出し入れできそうです。

 「エントリー機寄りの価格帯とあって誤解されやすいのですが、X-E4はどちらかと言うとカメラのマニュアル設定に慣れているやや玄人向けの機種だと思います。上級者になるほどカメラの持ち方に個性が出ますから、グリップの有り無しで困るようなことはないはずです。フラットな分持ち方の自由度が高いカメラですし、自分の好きなように指の位置をアジャストして使っていただけるはずです」と富士フイルム(株)光学・電子映像事業部 上野氏は説明してくれました。

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左がX-E4、右がX100V

 トップカバーもエッジが立ったシャープなデザインへと変更されクラシカルな印象を強めました。レンズ一体型のコンパクトカメラ「X100V」を参考にしたとのことで、素材の違い(X-E4:マグネシウム合金、X100V:アルミニウム)はあれど色味は揃えられており、金属の質感が美しい所有欲を掻き立てるデザインに仕上がっています。

 質量は約364g(バッテリー、 SDメモリーカード含む)で、同時に発表されたパンケーキ型の単焦点レンズ「XF27mmF2.8 R WR」を装着するとトータル質量は448g。これはコンパクトデジカメのX100Vより約30gも軽い値になります。まさにXシリーズ最軽量、毎日持ち歩いても荷物にならないライフスタイルに寄り添うカメラとなってくれるでしょう。

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ボディが薄く手に取りやすいサイズ感

 実際に持ってみても、コンパクトデジカメのような手のひらに収まるサイズ感が好印象。軽いことに加えボディが薄いので、指先でつまんでサッと取り出せるような気軽さがあります。それでいて細部まで作りこまれた造形のおかげで高級感も漂わせます。持つことの喜びをこのクラスの機種でもしっかりと味わうことができる、富士フイルムのモノづくりへのこだわりがひしひしと伝わってくるはずです。

第4世代センサー&プロセッサーに進化


 X-E3ではイメージセンサーが「X-Trans CMOS 3」、画像処理エンジンが「X-Processor Pro」でしたが、X-E4ではそれぞれ最新世代の「X-Trans CMOS 4」と「X-Processor 4」に刷新されました。X-T4などハイエンド機と同等のスペックによって、優れた描写力と高精度なAF性能を手に入れています。APS-Cセンサーで約2610万画素という数字も上位機種と同じで、画質に妥協なく撮影を楽しめます。

 メカシャッターの最速連写8.0コマ/秒はX-E3と変わりませんが、測距点が325点から425点に増えたり、最速AF速度が0.06秒から0.02秒に縮んだりと、撮影の性能は全方位に進化しています。オートフォーカスのカバー範囲も画面全域約100%(X-E3:横50%、縦75%)と広くなり、より正確に被写体を捉えることができるでしょう。

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X-E3との前面比較

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左がX-E3、右がX-E4 グリップレスのデザインに変更された

 もちろん、顔検出/瞳AFも備わっており快適な人物撮影が可能です。動きのある被写体に対してフォーカスを合わせ続けるトラッキングAFも撮影をサポートしてくれます。さらには-7.0EV(XF50mmF1.0装着時)の低輝度環境でもAFが可能で、小さいボディでも上位機種と全く引けを取らない撮影が可能となっています。

 富士フイルムに特徴的なフィルムシミュレーションももれなく搭載。GFX100Sのみに採用される「ノスタルジックネガ」を除く、最新の18種全てのフィルムシミュレーションを選択することが可能です。雰囲気ある色調や階調へと素早く変更することができ、写真撮影が楽しくなること間違いなしの機能となっています。

富士フイルムらしいマニュアルの操作系


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軍艦部にはシャッタースピードと露出のダイヤルを配置

 軍艦部に着目するとシャッタースピードと露出の2つのダイヤルを配置したレイアウトはX-E3から変わりません。2020年10月に登場した「X-S10」は他社カメラからも移行しやすいようモードダイヤルを採用したそうですが、このX-E4はXシリーズ特有のマニュアル操作になれたユーザーのためのサブカメラ的な役割も考えられており、独立した調整ダイヤルを継続採用したそうです。

 シャッタースピードダイヤルとレンズの絞りリングをしっかりと使って、好みの設定で撮影する。やや上級者向きではありますが、カメラとしての本格さや“撮る”こと自体の楽しさが味わえる富士フイルムならではの設計思想を感じとることができます。

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F値の調整はレンズの絞りリングを使う

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X-E3(左)との比較 ダイヤルにPポジションが追加された

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新たにチルト式モニターを採用

 その上でシャッタースピードダイヤルには新たにプログラム(P)ポジションが追加されました。ダイヤルを回してプログラムオートとすることでマニュアル操作から解放され、一瞬のシャッターチャンスを逃さず撮影することができます。マニュアル操作に慣れない人もPポジションなら安心して撮影できるため、幅広いレベルのユーザーが満足できる仕様といえますね。

 背面モニターは新たにチルト式を採用。可動するモニターにも関わらず、背面の美しいフラットデザインを維持できている点に驚かされます。様々なアングル撮影に対応するほか、最大180°上方向に反転するため自分の方を向けてセルフィー撮影も楽々行えます。動画撮影など昨今のニーズを反映した進化ポイントと言えますね。もちろんタッチ操作にも対応しています。

 また、EVF(電子ビューファインダー)は引き続きボディ左上に配置されたレンジファインダースタイルを維持しています。丸型ファインダーに変更された以外のスペックはX-E3と同じで、高精細な約236万ドット、視野率約100%、ファインダー倍率0.62倍となっています。

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左がX-E3、右がX-E4 ファインダーの形状が変更されている

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クイックメニューからカスタム設定を素早く呼び出せる

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カードスロットはバッテリーと同室

 小型軽量化に当たりリアコマンドダイヤルやいくつかのボタンが省略された部分も細かな変更点です。操作系がシンプルになった分、クイックメニューから呼び出せるユーザーカスタム設定をうまく使いこなすのがX-E4らしい撮影スタイルとのこと。C1~C7まで最大7種類もの設定を登録することができ、風景やポートレート、夜景などシーンに合わせた設定を瞬時に呼び出すことが可能です。

 バッテリーはX-E3から共通のNP-W126S。記録メディアはUHS-I対応のSDカードで、バッテリーと同室に差し込むシングルスロット仕様です。

相性抜群の新作レンズ「XF27mmF2.8 R WR」


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コンパクトなサイズがX-E4とマッチする

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レンズフードの上から被せるキャップも付属する

 X-E4と同時に発表された単焦点レンズが「XF27mmF2.8 R WR」です。薄型のパンケーキレンズであり、ボディがコンパクトなX-E4にぴったりの一品となっています。従来品に絞りリングと防塵防滴機能を追加してリニューアルされたレンズとなり、それでいて重量はわずか6g増に抑えられたことが特徴です。

 「X-E4に付けっぱなしにしておきたい、写真が撮れるボディキャップくらいに考えていい」と上野氏が太鼓判を押すほどX-E4との組み合わせに最適。ドーム型のレンズフードも常時付けておけるよう、フードの上から被せるキャップも付属します。オールドレンズに付いてくるような柔らかめのプラスチックキャップとなっており、レトロ/クラシック感を引き立てるようこだわって作られたそうです。

ホールド感をアップさせるアクセサリー


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ハンドグリップを装着した状態(左)

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ハンドグリップとサムレストによってホールド感をアップ

 撮影の時にカメラが安定しないという人に向けて、ホールド感を高めるハンドグリップとサムレストもオプション品として用意されています。大きめのレンズを付けたい時や片手で撮影したい時にも、これらがあればしっかりとしたグリップを確保できますね。特にサムレストは背面ボタンやダイヤルの回しやすさに配慮したこだわりの形状だといいます。トップカバーとマッチした金属の質感も良いですね。

さいごに


 富士フイルムのラインナップで究極のスナップシューターと言っても過言ではないX-E4。小さいカメラを持つくらいならスマートフォンで十分?そんなことを言わせないほど満足いく写真が撮れるはずです。何よりこの洗練されたデザインがカメラファンの心に刺さるのではないでしょうか。携帯性良し、操作性良し、デザイン良しのX-E4、ぜひ一度手に取ってほしいカメラです。

特集ページ


 X-E4特集ページでは、他製品とのスペック比較や同製品に合う人気アクセサリーなども紹介しています。ぜひコチラの特集ページも合わせてご覧ください。

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■更新
・2021年2月25日:製品発売に伴い、予約受付中の内容を差し替えました。