タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 レビュー|葛原よしひろ

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はじめに


 今回はタムロンのSONYフルサイズEマウント用人気シリーズ、トリプルタムロンから20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F050)についてレビューさせて戴きます。

 まずレンズを箱から出して手に取った瞬間に本体のあまりの軽さに、このレンズは本当にフルサイズ用のレンズなの?と疑問に思った位でした。この220gの軽くて小さなレンズにはSONYのα7Cが合うと考え、装着してみると見事にフィットしていて写欲に駆られます。

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ポートレート撮影に迫力を


 最初の撮影は大阪国際空港の近くで飛行機撮影と飛行機を絡めたポートレート撮影に使用してみました。この場所は飛行機撮影をする方には有名な場所で、着陸寸前の旅客機を広角レンズで大きく撮影することが可能なので頭上を通過する飛行機の裏側をパシャリ。最近のタムロンレンズに搭載されているOSDモーターのお陰で、猛スピードで通り過ぎる機体もバッチリAFが追い続けてくれるので簡単に撮影することが可能でした。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/1250秒 f2.8 焦点距離20mm ISO-100

 次はモデルのPOSOさんに協力戴いて背景に飛行機を入れた広角ポートレート撮影。スタイルの良いPOSOさんの赤い衣装と青空と飛行機を絡めて映える撮影をすることが出来たのは、このレンズの発色の良さも一因です。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/1250秒 f2.8 焦点距離20mm ISO-320

 飛行機が見えたと同時にPOSOさんに衣装を靡かせながら歩いて戴いて超広角を活かしたローアングル撮影。20mm超広角ローアングル撮影は狙い通りの躍動感が出てくれました。24mmだと、こうは行きませんので20mmは1本持っておきたい焦点距離ですね。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/1250秒 f2.8 焦点距離20mm ISO-250

スナップ撮影にも適したレンズ


 ここからは京都市内でのスナップ撮影。風情のある石畳の道で夕暮れ時の太陽を構図に取り入れて絞りを絞り光芒を出して撮影してみました。光芒の線が凄くシャープに出てくれるところが凄く気に入りました。更に気に入った点は逆光耐性です。御覧の通り、完全逆光で太陽を構図に取り入れてもゴーストやフレアの発生は極めて少なく、タムロン独自のBBARコーティング技術が良い仕事をしております。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/15秒 f22 焦点距離20mm ISO-100

 解像感にも優れており、竹垣や石畳の質感もキッチリ表現出来ていて風景撮影にも使いやすいですね。

20mm F2.8 Di III OSD作例5.jpg
■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/50秒 f7.1 焦点距離20mm ISO-1000

 こちらの写真は先程と同じ京都ですが嵐山の渡月橋での撮影になります。この数日間凄く長い時間持ち歩いているのですが、軽くて小さなレンズなので特に小型なフルサイズミラーレス一眼のα7Cとの組み合わせは想像以上に軽快です。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/20秒 f10 焦点距離20mm ISO-400

 嵐電嵐山駅にあるモニュメントと青紅葉です。このレンズの最大の特徴は寄れるという点なのですが、軽く寄れるといレベルでは無く1:2のハーフマクロなので草花に凄く寄って撮影することが出来ます。超広角20mmでの接写では、このように背景を残した構図で青紅葉の葉脈が写るところまで寄ることが可能となり、普通のマクロ撮影とは全く違う表現の写真撮影が出来ます。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/125秒 f2.8 焦点距離20mm ISO-320

 お腹が減ったので嵐山で御飯を戴きました。その時に出てきた刺身の小皿を撮影。構図的に直径10cm位の皿のフチを切る所まで寄れるので、超広角お料理撮影が出来てしまうのはとても便利でした。因みにマクロ域でもAFで問題なく撮影することが出来ました。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/100秒 f5.6 焦点距離20mm ISO-10000

 20mmというレンズは星を撮りたくなりますよね。ということで滋賀県高島市で開放F2.8での星景撮影。この写真は1枚撮りで合成無しなのですが充分な数の星を写すことが出来ました。

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■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:15秒 f2.8 焦点距離20mm ISO-3200

このレンズの注意点


 このレンズを使用する時に必ず覚えておいて欲しい事が有ります。それは湾曲収差についてです。今回のタムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(Model F050)は、SONYフルサイズミラーレスαシリーズ用として湾曲収差のデジタル補正有りきで開発されており、デジタル補正がオフの設定ではかなりの収差が出ます。デジタル補正がオンになっていれば、下記の写真を観て戴いた通り収差は改善された状態になります。

タムロン 20mm F2.8 Di III OSD M12比較1.jpg
湾曲収差デジタル補正:オフ

タムロン 20mm F2.8 Di III OSD M12比較2.jpg
湾曲収差デジタル補正:オン

 何故このお話をさせて戴いたかというと、現在発売中のSONY αシリーズは購入して箱から出した状態のときはレンズ補正項目の湾曲収差が切(オフ)に設定されているので、使用される場合は基本的に設定を切り替えて戴く必要が有るからです。

 この写真は名古屋で撮影しましたが、敢えて先程説明させて戴いた湾曲収差をオフの設定で撮影しました。レンズの歪みを利用して少しフィッシュアイ的な撮影が出来るのも面白いと思います。

20mm F2.8 Di III OSD M12作例10.jpg
■使用機材:ソニー α7C+タムロン 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2
■撮影環境:1/160秒 f6.3 焦点距離20mm ISO-100

まとめ


 このレンズについての感想ですが、一言で言うと『めちゃくちゃ面白い!!』です。機動性とユーザーのお財布への考慮からだと思いますが、シンプルな造りになっておりコンセプトも伝わりやすく好感が持てます。難しい事は考えず気軽なボディに気軽に装着して気軽に持ち出して、好きなものを手あたり次第パシャリする。本当に撮影することが楽しくなるレンズなので、難しく考えずに是非お試し戴きたいレンズでした。

20mm F2.8 Di III OSD M12 2.JPG

 スペック等はライターの多賀野さんのレビューで解説されていますので、是非そちらも観て戴いてより深くこのレンズについて知って戴けましたら幸いです。


■写真家:葛原よしひろ
ジャンルに捉われず何でも撮影するマルチプレイヤースタイルの写真家。カメラメーカー等の写真セミナー講師としても全国的に活動している。
大阪芸術大学写真学科卒/滋賀県高島市公認フォトアドバイザー
JPS(日本写真家協会)正会員


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