ソニー FE PZ 16-35mm F4 Gが登場|幅広く愉しめる小さくて軽い広角ズームレンズ

01_DSCF3061.jpg

はじめに


 ソニーからEマウントのフルサイズ ミラーレスカメラ用交換レンズ「FE PZ 16-35mm F4 G」を発売(※1)するとアナウンスがありました。本レンズは僅か353gの世界最軽量(※2)な広角ズームレンズとなっていて、描写性能が高く、6基のXDリニアモーターを搭載し高速AFに加え速度調整が可能なパワーズームを実現しています。こんなに軽くて小さいのに静止画と動画のどちらのにおいても優れた撮影性能を発揮してくれる頼もしいレンズです。

 今回はソニーストア銀座の先行展示機を触ってきましたので、そのレポートを是非ご覧ください。

02_DSCF3074.jpg
※1:2022年4月28日(木)に予定していた発売日は2022年夏予定に変更になりました。詳しくはこちらをご覧ください。
※2:2022年3月現在、ソニー調べ。35mmフルサイズセンサー対応のズーム全域開放F値4の広角ズームレンズとして

軽くて小さな外観


03_DSCF3082.jpg

 フルサイズ用のF4通しの広角ズームレンズでは世界最軽量になっていて、手に持った時の印象はパワーズーム搭載のフィルター径72mmの大口径ズームレンズとは思えない驚きの軽さです。機動力のある撮影はもちろん、動画撮影時はジンバルのペイロードで優位に働きますのでシステム全体をミニマルに出来そうです。

 既存のレンズで画角とF値が同様のVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSレンズと比較すると、FE PZ 16-35mm F4 Gは長さが10.4mm短くなり、質量が165gも軽量になっています。

・FE PZ 16-35mm F4 G:最大径80.5mm×長さ88.1mm、質量353g
・Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS:最大径78mm×長さ98.5mm、質量518g

 また、ズームの際に繰出し式だったものが、FE PZ 16-35mm F4 Gではインナーズーム方式になっており、ズームしてもレンズの長さは変わりませんので安定した撮影が可能です。

04_DSCF3037.jpg

 一番左側のリングはフォーカスリング、その右隣にあるのがズームリングになっています。このフォーカスリングとズームリングの間には段差があるので、ブラインドでの操作でも思い通りに素早く行う事が出来るようになっています。

05_DSCF3079.jpg

06_DSCF3059.jpg

 上の写真の真ん中上にあるレバーがパワーズームのズームレバーになっています。

 その下の丸いのがフォーカスホールドボタンで、ここにはメニューからのカスタムで他の機能を割り当てる事もできます。

 更にその下にはAFとMFを切り替えるフォーカスモードスイッチがあります。

07_DSCF3055.jpg

 上の写真の一番左にあるリングが絞りリングになっています。その右横にCLICKと書かれているスイッチを切り替える事で、絞りリングのカリカリという手触りと音をONにしたりOFFにしたりする事ができます。

08_DSCF3069.jpg

 IRIS LOCK(アイリスロック)のスイッチは、撮影中不用意に絞り値が変わらないように、LOCK位置では「A」ポジションもしくはF4-F22の間で固定、RELEASE位置では「A」を含む絞り全域での操作が可能です。

進化した描写性能


09_DSCF3038.jpg

 「G」の称号が与えられた最新の光学設計が施されたレンズとなっていて、ズーム全域で、画面中心部から周辺部まで非常に高い描写性能を実現しています。

 レンズ性能を評価する指標にMTFというものがありますが、Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSのMTFと比較してみると、FE PZ 16-35mm F4 Gの方が画面中心部から周辺部まで高い解像性能を持っている事が分かります。

▼FE PZ 16-35mm F4 GのMTF
10_y_SELP1635G_MTF.jpg

▼Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSのMTF
11_y_SEL1635Z_mtfline.jpg
左から広角端でF4→広角端でF8→望遠端でF4→望遠端でF8で撮影した時の解像性能を表しています。

 それぞれグラフのx軸は0がレンズ中心で右に行く程レンズ周辺を表し、y軸は上に行く程解像性能が高い事を表してます。FE PZ 16-35mm F4 Gの方が圧倒的に解像性能が高い事が見てとれるかと思います。
・MTF出典元:ソニーHP

11_2_ワイド端最短撮影2.jpg

 また、最大撮影倍率は0.23倍となりますので、近接撮影性能も向上しています。

12_ワイド端最短撮影.JPG
広角側で最短撮影距離(0.28m)で撮影


13_テレ端最短撮影.JPG
望遠側で最短撮影距離(0.24m)で撮影

パワーズーム


 αレンズでは初めてズーム駆動にXDリニアモーターを採用しています。XDリニアモーターは高速、高精度かつ静粛なズーム駆動を可能にしていて、4基使用されています。パワーズームの時は勿論、ズームリングをマニュアル操作する時も、快適なズーム操作の為にこのモーターが駆動しているそうです。

14_DSCF3080.jpg

 レンズのズームレバーをグイっと引くと素早くズーミングし、レバーをそっと動かすと、ゆっくりズーミングできるようになっています。

▼パワーズームのサンプル映像


 ボディー側のズームレバーやコントロールホイールへ割り当てる際は、ズームスピードを8段階から選択できます。

16.jpg

15_.jpg

※ボディー側のズームレバーはFX-3/ZV-E10に対応。カスタムキーでのコントロールホイールへの割り当てはα1/α7S III/FX3/α7 IV/ZV-E10に対応しています。

 また、別売のアクセサリー(RMT-P1BT、GP-VPT2BT)や、最新のImaging Edge Mobileアプリからもズーム操作ができます。

高速AF性能


 2基のXDリニアモーターにより高い推進力で高速かつ静粛、振動を抑えたオートフォーカスが可能になっています。動きの速い被写体をα1の最高30コマ/秒の高速連写で撮影する際でも確実に追従し、ハイフレームレート動画の撮影時にも被写体を滑らかに追従してくれるようです。



フォーカスブリージング


 ピント位置を前後に移動した際に画角が少し変化してしまうフォーカスブリージングを最小限に抑えてくれます。下のテスト映像をご覧ください。



 また、ズーム操作に伴うフォーカスシフトや軸ズレも大幅に低減してくれるようです。

さいごに


 α7S IIIやFX3が登場した時にソニーが培ってきたミラーレスカメラとCinema Line (シネマライン)との融合を強く感じましたが、今回のFE PZ 16-35mm F4 Gではレンズ側でもその融合が進み、ソニーならではの魅力的な広角ズームレンズになっていると感じました。

 静止画においては高精細な風景撮影や素早いフォーカス性能を活かしたスナップや人物撮影を楽しめますし、動画においてもパワーズームや精緻なフォーカス追従、ブリージング補正、ジンバルでの安定運用、システム全体の小型化などを可能にし、気軽なVlogから本格的な動画撮影までを幅広く楽しめるようになっていると思います。素晴らしいレンズですので、カメラのキタムラの店舗にお立ちよりの際は是非手にとって試してみて下さい。

 次回は写真家/ビデオグラファーの方にFE PZ 16-35mm F4 Gをレビューしてもらった記事を公開しますので、そちらも是非楽しみにしていてください。

■2022/4/21に記事を更新(発売日変更の為、注記にその旨を追記)

ご予約受付中!(高価買取20%UP)


予約中.jpg
只今ご予約を受け付け中です。ご購入時に当社指定機種を買取査定額より20%UPして下取りしています。詳しくはこちらからご覧ください。


その他の商品はこちらから